いらないカーテンは何ゴミに捨てればいいの?意外と知られていないカーテンの廃棄・処分の方法とは

カーテン

古いカーテンがぼろぼろ。買い替えしないと。

でも、古いカーテンはどうすればいいの?

こんなことはありませんか。新しいカーテンに買い替えるとして、古いカーテンはどのように処分すればいいのでしょう。そして、何ゴミとして処分すればいいのでしょうか。

カーテンは布ですから燃えるごみのような気もします。しかし、布面積が大きいから・・・と迷ってしまいますね。重量も、カーテンによってかなり違います。どうすればいいのでしょう?

・いらないカーテンの処分方法は?

・カーテンは何ゴミに分類すればいいの?

・カーテンを古着回収で処分する方法は?

意外と知られていないカーテン処分の方法やゴミとしての分類を、カーテンの専門店が解説します。

いらないカーテンの処分方法|方法は4つある

いらないカーテンを処分しようと思ったとき、選択できる方法は4つあります。

カーテンの処分方法によって、持ち込むべき場所などが変わってくるのです。まずは、要らないカーテンをどうするか、処分方法を決めましょう。

1.リメイク

2.転用

3.処分(廃棄)

4.古着回収

カーテンを処分する前に「本当に不要か」「家庭内で使いたいところはないか」をよく考えてみてください。

カーテンのリメイク

処分する予定のカーテンをリメイクする方法です。正確に言うと、処分ではありません。別のかたちとして利用する方法になります。

ボロボロのカーテンをリメイクすることは難しいですが、穴のないものや生地のしっかりしたものは、雑巾などとして使いまわすことも可能です。いらなくなったカーテンを加工してドールハウスの小さなカーテンを作っているという方もいます。人形の服として使うという人もいらっしゃいました。生地自体がリメイクしても持ちそうなら、別の用途で利用することもありではないでしょうか。

カーテンをカーテンにリメイクすることも可能です。大きなカーテンを処分する際に、より小さなカーテンに加工して別の部屋用のカーテンとして利用します。これもひとつのリメイクですね。

ただ、カーテンをカーテンにリメイクすることは、あまりおすすめできません。なぜなら、カーテンは布地自体が大丈夫でも、加工などが弱っていることがあるからです。

遮光などの加工は洗濯や経年により剥がれることがありますし、機能のある素材についても劣化が進んでいる可能性があります。つまり、使ったカーテンをさらにカーテンにリメイクしても、カーテンの遮光機能などは弱っており、せっかくのカーテンの機能性を期待できないということなのです。

カーテンの転用

不要なカーテンをそのまま別の部屋のカーテンに転用するという方法です。

ある部屋のカーテンとしては不要ですが、別の部屋のカーテンとしては使い道があるかもしれません。生地がボロボロになっていなければ、あまり使わない部屋のカーテンや重ね付け用のカーテンとして転用してしまうのも方法の1つになります。

カーテンの処分(廃棄)

カーテンが不要な場合の基本的な処分方法です。転用やリメイクの必要がない場合は、分別などのルールに沿って処分することをおすすめします。カーテンを仕舞っておいても経年劣化が進みますし、長年使っていて生地自体の劣化が進んでいれば、処分(廃棄)したいと考える人が多いのではないでしょうか。

カーテンはドレープのものから薄手のレースまでさまざま。面積も広いため「ゴミに出して良いのかな」と疑問に思うかもしれません。ゴミ捨てのルールさえ守れば、カーテンも通常通りゴミとして処分(廃棄)可能になっています。

詳しくは次の項目で説明します。

カーテンの古着回収(リサイクル)

カーテンはゴミとして処分することもできますが、リサイクル品として回収してもらうことも可能です。方法としては、ゴミの処分に似た方法ですが、この古着回収の場合は「リサイクル品として出す」という点で異なっています。

詳しくは次の項目で説明しますね。

カーテンは何ゴミに分類すればいいの?処分や廃棄の方法

カーテンの処分(廃棄)には2つの方法があります。

1.ゴミとして出す

2.古着回収

どちらの方法でカーテンを処分するかによって、カーテンの出し方が変わってきます。

ゴミとして出す|自治体によってルールが違うので注意

カーテンは基本的に「燃えるゴミ」としてゴミに出すことが可能です。ただし、素材によっては燃えるゴミの対象にならない可能性もあり、さらにカーテンの金属部分などの部位は燃えるゴミの対象外としてあらかじめ外すなどの一手間が必要になります。

自治体によって、カーテンをゴミに出すときのルールが異なっているため、注意が必要です。

たとえば東京都江東区の場合、「金属部位は取り外す」「燃えるゴミに出す」というルールになっています。区や市町村によって「大きいカーテンは切る」「畳む」など、いろいろなルールが定められているため、カーテンをゴミに出すときはまず自分の住んでいる自治体のゴミ出しルールをチェックするところからはじめてみてください。

カーテンは基本的に燃えるゴミに分別されることが多いのですが、本当に燃えるゴミで良いのかも、あらかじめ確認が必要になります。カーテンをゴミとして処分することは、意外と難しいのです。

か行(か・き・く・け・こ)
平成28年9月19日からの資源とごみの分別50音(品目表)

カーテンレールなどのカーテン用品は燃えるゴミなの?

カーテンの付属品はどのようなゴミに分類され、どのようにゴミに出すのかが問題になります。

カーテンと同素材のタッセルやカーテンベルトなどはカーテンと同じ分別ルールで引き取ってもらうえることが多いのですが、カーテンレールなどの場合は「燃えるゴミではありません」と拒否されることが多いのです。金属部分は基本的に燃えるゴミではなく、その製品に合わせたルールで処分する必要があります。

カーテンレールは粗大ゴミに分類されることが多いのですが、自治体によってルールが異なるため確認が必要です。また、自治体によって「切断してください」など、一手間を求められる可能性があります。

東京都江東区を例に挙げると、カーテンレールは「粗大ゴミ」であり、カーテンレール自体を「180cm以下に切断すること」というゴミ出しルールがあるのです。カーテンレールなどの付属品をゴミに出すときは、自治体のゴミ出しルールをまとめたサイトページや自治体の担当窓口で確認を取りましょう。

古着回収|カーテンは古着回収に出すこともできる

カーテンを処分するときは、古着回収に出すという方法もあります。ゴミに出してしまうとそのまま焼却などの方法で処分されてしまいますが、古着回収に出せばリサイクルしてもらえるのです。

カーテンはリサイクル率が高く(ほぼ布や繊維だから)、古着回収に出せば喜ばれることが多い品物のひとつになります。自治体によっては「ゴミに出すのもいいですが、古着リサイクルなども検討してみてくださいね」とすすめているところも。東京都江東区なども、「古着回収もご利用ください」というかたちで、リサイクルをおすすめしている自治体のひとつです。

古着回収は自治体で行っているものと、リサイクル業者が行っているものがあります。

自治体の古着回収

自治体が主導になって行っている古着回収です。常設的に行っているケースと、拠点で行っているケースがあります。

基本的に多くの自治体が服やカーテンなどの布製品を対象にしていますが、素材によっては引取が難しいケースがありますので、自治体サイトや担当窓口に確認することをおすすめします。拠点で行っているケースの場合は、引取の日程についても確認しておきましょう。

東京都江東区を例に挙げると、拠点引取と常設引取の両方を行っています。回収された古着(布製品)をどうするか。どの製品が回収の対象になるか。回収のときのルールなどがしっかりサイトにまとめられています。参考にしてみてください。あくまで江東区のケースなので、他自治体に住んでいる人は居住地区のルールを守り、江東区の記載は参考程度になさってください。

古着の回収
家庭で着なくなった、古着の回収をいたします。

リサイクル業者の古着回収

自治体が行っている古着回収の他に、リサイクル業者が行っている古着回収もあります。リサイクル業者(別の事業を行っている会社が、社会貢献などの一環として行っていることもあります)に店頭に持ち込むパターンと、リサイクルしたい布製品を送るパターンがあります。

リサイクル業者の場合はカーテンでもルールに則っており、かつ、対象であれば、喜んで引き取ってくれるケースが多いようです。ただ、別事業を展開している会社が社会貢献として古着回収を行っている場合は、カーテンが対象外になっている場合も多いので、持ち込みや発送の前に「カーテンは大丈夫ですか」と確認しておくことをおすすめします。

リサイクル業者などもホームページで「持ち込むときは、このようにしてください」といったルールを公開しているケースが多いです。先にホームページを確認し、分からないところがあれば電話などで問い合わせしておきましょう。

最後に

カーテンを新しいカーテンに換えるときは「古いカーテンをどうしよう」と首を傾げがちです。特に年末年始や季節の変わり目は、掃除などの都合もあって新しいカーテンを封切ることが多くなっています。古いカーテンを外して「これって燃えるゴミ?」なんて、迷ってしまいますよね。

古いカーテンはリメイクや転用も可能ですが、燃えるゴミに出すなどの自治体ルールに沿って廃棄することも可能。また、古着回収のようなかたちで、自治体の回収や業者の回収にお願いすることも可能になっています。

それぞれ出すときや引き取ってもらうときのルールが違うため、お住まいの自治体や引取希望先の業者が提示しているルールを先に確認しておいてくださいね。その方がスムーズにカーテンの処分が進むはずです。

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