子供部屋は家の中でも子供の陣地。子供の生活のベースであり、子供にとっては秘密基地のような場所でもあります。
今まで両親や兄弟などと一緒の部屋だった子供が「自分だけの部屋」をもらうことは、一歩大人に近づいたような気がして、非常に嬉しいことではないでしょうか。皆さんは、はじめて自分の部屋をもらったとき、一体どのような気持ちだったでしょう?
今回は当店にも問い合わせが多い、子供部屋のカーテンの選び方について解説します。
・子供部屋のカーテン選び方のポイントは?
・子供部屋のカーテンの選び方でよくある失敗
子供部屋のカーテンの選び方を失敗しないために、総合的なコツをカーテン専門店が解説します。
子供部屋のカーテン選び方のポイントは?
子供部屋のカーテンの選び方のポイントは5つあります。5つのポイントのバランスを取りながら、子供部屋に最適なカーテンを選びましょう。
1.子供の好み
2.子供の年齢
3.カーテンの色柄
4.カーテンの機能
5.子供部屋の立地や特徴
選び方のポイント①子供の好み
子供部屋のカーテンの選び方の最初のポイントは、「子供の好み」です。
男の子は青系や緑系などが好まれ、女の子には赤系や桃色系がよくチョイスされます。これはあくまで一般的なものであって、子供個人の好みではありませんよね。女の子の中にも青系を好む子はいますし、男の子の中にも淡い色合いを好む子供はいます。
子供部屋はその子供の最も安らげる場所なのですから、子供の好みを可能な限り取り入れることが重要ではないでしょうか。大人の場合も、自分の私物に対して「この色でいいでしょ」と他の人に決められてしまっては、「自分の私物なのに」「自分が使う物なのに」と拗ねてしまいませんか。
子供は一人部屋をもらえるくらい、心も体も成長したわけです。子供の好みや意見を尊重してみてはいかがでしょう。
選び方のポイント②子供の年齢
子供の年齢を考えてカーテンを選ぶことも、子供部屋のカーテンの選び方のポイントになります。
子供があまりに小さいと、子供部屋のカーテンについて好みを聞きたくても、お話自体ができません。子供が小さい場合は、子供の意見より親の意見を優先してOKです。部屋のタイプによって、子供部屋のカーテンを選んでみてください。
子供がある程度の年齢の場合は、年齢を考えてカーテンの選び方に反映させることがポイントです。
たとえば、子供が小学校低学年だったとします。子供は動物柄が好きで、可愛いウサギやクマなどが描かれたカーテンに興味を惹かれた様子でした。これは、あくまで小学校低学年の段階での好みです。年齢を重ねると、好みががらりと変わってしまうことが少なくありません。
皆さんの中にも、子供の頃と好みが変わっている人は多いことでしょう。最たる例は味覚です。子供の頃に食べられなかった食材が、大人になると「美味しい」と思えてしまう。よくあることですよね。
好みは年齢と共に変わりますので、カーテンを選ぶときは、子供の年齢も踏まえて選び方に反映されることがポイントになります。
選び方のポイント③カーテンの色柄
カーテンの色柄は、カーテンの選び方の中で最重要とも言うべきポイントになります。
カーテンは部屋の窓辺に設置し、面積も大きめです。カーテンの色柄によっては、部屋を明るく見せることもでき、陰気に見せることもできます。温かな雰囲気や、落ち着く雰囲気にすることもできるのです。カーテンの選び方のポイントとして、カーテンは「面積が広く部屋の印象に大きく関係する」という点を覚えておく必要があります。
さらにカーテンの選び方のポイントとして覚えておきたいことは、色彩は人間心理にも大きな影響を与えるという点です。海外に、喧嘩や暴力事件の頻発する刑務所がありました。刑務所をピンクにしてみると、喧嘩や暴力事件が目に見えて減ったというのは有名な話です。色彩は人間心理に影響を与える最たるものです。
カーテンの色柄も、子供の心理に影響を与えるかもしれません。子供と相談し、落ち着ける色柄を考えながらカーテンを選ぶのがポイントです。
選び方のポイント④カーテンの機能
カーテンの機能も、子供部屋のカーテンの選び方では重要なポイントになります。
カーテンには、基本的に遮光や遮音といった機能が少なからずあるのです。ただ、中には、それらの機能を強化するかたちで加工が施されているカーテンがあります。子供部屋に合った機能を持ったカーテンを選ぶことが、カーテンの選び方のポイントなのです。
カーテンの機能には、主に以下のようなものがあります。子供部屋に合った機能から選んで行くのもポイントです。
遮光
光を遮る機能です。等級の高いものは、部屋が真っ暗になるくらい効果が高いところが特徴です。外からの視界もしっかり遮るため、プライバシー保護効果も高いところが特徴です。遮光機能の高いカーテンは、やや厚手で、どっしりとした質感のあるカーテンが多くなっています。
ウォッシャブル
自宅でカンタンに洗濯できるタイプのカーテンです。ホコリに弱い子供や綺麗好きの子供の部屋にぴったりなカーテンでもあります。子供部屋のカーテンをこまめに取り換えたいお宅にも、ウォッシャブルがおすすめです。
他機能も持っていて、手軽に洗えるカーテンはたくさんあります。他機能を優先し、その中で洗えるものを探すといいでしょう。カーテン専門店に相談すれば、洗えるタイプを探してもらえます。
ミラーレース
視線を防ぐことに特化しています。見た目は薄手のものが多いのですが、プライバシー保護に適しています。適度に自然光を取り入れることもできるため、部屋が明るい印象になるところも特徴です。
防音
防音カーテンとは、音を防ぐ機能に特化したカーテンです。外部の音を防ぐとともに、内部の音漏れもある程度防ぎますので、子供部屋にピアノなどがあるお宅におすすめタイプのカーテンになります。子供部屋が道路に隣接している場合なども、防音カーテンが適することがあるのです。
UVカット
UVカットカーテンとは、UVを防ぐ機能に特化したカーテンになります。遮光カーテンとの違いは、光そのものというより、紫外線などの体に害になる光を防いでくれるという点です。子供部屋の日差しが強い場合は、自然光を取り入れつつ紫外線を防ぐUV機能のあるカーテンがおすすめになります。
遮熱・断熱
遮熱は外部からの光を防ぐカーテンで、断熱は熱や冷房が外に漏れることを防ぐカーテンです。子供部屋に春から秋にかけて強い日差しが降り注ぐ場合は、外の熱が入らないように遮熱することも方法の1つ。冷房や暖房の効きをよくしたい場合は、断熱機能のあるカーテンを取り入れることもポイントです。
選び方のポイント⑤子供部屋の立地や特徴
子供部屋の立地や特徴によってカーテンを選ぶことも、選び方として重要なポイントになります。
一言に子供部屋と言っても、お宅によって立地はさまざまではないでしょうか。西日が射しこむ部屋であったり、日当たりが悪く暖房が効きにくい部屋であったりするなど、部屋としての立地や特徴があるはずです。この部屋の立地や特徴に合わせてカーテンを選ぶことが、子供部屋のカーテン選びのポイントになります。
子供部屋の立地や特徴を考えて、カーテンの厚さや機能、色柄をチョイスしてみましょう。
子供部屋のカーテンを選び方でよくある失敗
子供部屋のカーテンの選び方でよくある失敗は、次の3つ。子供部屋のカーテンの選び方のポイントと共に、よくある失敗からも選び方を考えてみましょう。
よくある失敗①子供の好みと合わなかった
子供の好みを確認せずに親御さんだけでカーテンを選んだときによくある失敗です。「この柄が好きだと言っていた」と親御さんがカーテンを購入後に、お子さんから「そんなの昔の話!」とバッサリやられてしまうパターンになります。キャラクターもののカーテンなどでよくあるパターンなので、色柄を選ぶときは、お子さんの「今の好み」を取り入れることがポイントです。
よくある失敗②部屋に機能がマッチしていなかった
子供部屋にカーテンの機能がマッチしていないという失敗もよくあります。
西日が強くて光を遮る機能の強いカーテンを買いました。困っているのは西日だけで、午後の西日を防げればいいと思って遮光カーテンを買ったのですが、遮光等級が高すぎて西日だけでなく部屋に射し込む自然な光までほぼシャットアウトしてしまうことに。
カーテンにはある程度の遮光機能があるので、機能が強すぎたり、部屋の立地や特徴に合っていなかったりすると「失敗した」と感じる可能性が高くなります。
よくある失敗③カーテンの機能で生活リズムが狂う
遮光機能の高いカーテンを買ったときによくある失敗です。
遮光等級の高いカーテンは、光を高い率で防ぐため、部屋がかなり真っ暗になります。朝日で目が覚めるタイプのお子さんの部屋に遮光率の高いカーテンを設置してしまうと、朝になっても真っ暗で起きられず、生活リズムが狂うことがあるのです。
カーテンはある程度、光を防ぎます。遮光率やカーテンのタイプなどは、失敗しないためにもよく見ておきたいものです。
遮光率については、過去に説明した記事があります。こちらで遮光カーテンや遮光率についておさらいしてみてくださいね。
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最後に
子供の部屋のカーテンの選び方には、気にしておきたいポイントが5つあります。子供部屋のカーテンの選び方で失敗しないためには、失敗例もおさえておくことが重要です。
子供部屋のカーテンを選ぶときは、選ぶ前に以下の情報を整理しておくことも失敗しないためのポイントになります。
1.子供が部屋について気になっていることはないか(寒さが気になる、など)
2.子供部屋に入ってみて気になるポイントはないか(道路からの視線が気になる、など)
以上の2点をまとめておくと、カーテン選びのときに役立ちます。
子供部屋のカーテン選びで迷ったら、カーテン専門店へとお気軽にご相談ください。