カーテンタッセルをかける「ふさかけ(金具)」はどのくらいの位置につけるべき?

カーテン

カーテンをまとめるベルトを「カーテンタッセル」や「カーテンベルト」といいます。カーテンタッセルを引っかける壁などについた金具は「ふさかけ」です。

当店にはよく「カーテンを引っかける金具(ふさかけ)はどのあたりの位置に取りつけたらいいでしょうか」というご質問があります。新居や転居先でカーテンを使うお客様から特に多くいただくご質問です。

新居にカーテンを取りつけても、ふさかけがないとまとめられないですよね。そこでふと「位置はどのあたりにつければいいのか」と疑問に思ってしまうわけです。

今回の記事では、カーテンを気持ちよく使うために、ふさかけの設置位置について解説します。

カーテンタッセルを引っかける金具「ふさかけ」の位置は?

カーテンベルトを引っかける金具「ふさかけ」。ふさかけの位置については、厳密なルールはありません。結論としては「好きな位置につけてOK」です。

新居にまだふさかけが設置されていない。

今まで障子を使っていた。これからカーテンに切り替える。

こんなときは、カーテンの掛けやすさなどを考えて、自分の好きな高さにふさかけを設置することが基本です。床から1メートルなど、具体的な高さのルールがあるわけではありませんから。

ただ、「好きなところに設置してください」「使いやすい高さでOKです」だと、かえって難しいですよね。目安のようなものはないのでしょうか。

安心してください。ちゃんと目安があります。ふさかけの位置の目安は、3つのポイントで判断できるのです。ふさかけの位置で迷ったら、3つのポイントについて考えてみましょう。

1.3分の1基準

2.半分よりやや下基準

3.人間の腕基準

これが、ふさかけの位置の3つの基準です。

ふさかけの取りつけ位置①3分の1

ふさかけを取りつける位置のポイントひとつ目は、3分の1です。窓やカーテンなどの3分の1の位置をふさかけの取りつけ目安にする方法になります。

たとえば、床につかないくらいの長さのカーテンを使う場合。ふさかけを取りつけるときは、カーテンを大体3等分して、下から3分の1の位置に取りつけます。カーテンの上から大体3分の2の位置と言い換えてもいいでしょう。

また、窓があったとします。腰くらいの高さのところに窓の一番下のあたりがくる、出窓タイプの窓でした。この場合は、窓を大体3等分で考えてみて、下から3分の1、上から3分の2のあたりにふさかけを取りつけると、見た目やバランスがちょうどよくなります。窓が大きめの場合は、心持ち3分の1よりちょっとだけ上に取りつけてもOKです。

ふさかけの取りつけ位置で迷ったら、窓やカーテンの3分の1で考えてみましょう。

3分の1基準の注意点

カーテンや窓の下から3分の1あたりが、ふさかけ設置のひとつの目安になるという話をしました。カーテンで3等分し、3分の1を考えるときは注意が必要です。

窓と同じくらいのカーテンならいいのですが、窓よりかなり長いカーテンの場合、3等分して3分の1で考えても、ふさかけの位置がしっくりこない可能性が高いのです。

たとえば、窓よりかなり長く、床を引きずるくらいのカーテンだったとします。3等分して下から3分の1で考えても、壁とカーテンはかなり長さが違いますから、壁などに取りつけるふさかけの位置がちぐはぐになってしまいます。

窓よりかなり長めのカーテンの場合は、注意が必要です。

ふさかけの取りつけ位置②半分よりやや下

ふさかけの取りつけ位置で迷ったら、半分より下を意識して取り付けるのもひとつの方法です。

窓を大きく半分にするとどの位置になるか考えてみて、半分の位置より下側に取りつける。半分よりやや下を意識することで、ふさかけにカーテンタッセルをかけやすくなり、見栄えも期待できます。カーテンタッセルを引っかけるときに、腕を無理に下ろしたり、上げたりする必要もありません。肉体的にも楽な位置取りです。

ダイニングの大きな窓などの場合は、この方法で位置を見てみることをおすすめします。

半分よりやや下基準の注意点

半分よりやや下でふさかけの位置を検討するときは、カーテンの長さと窓の高さに注意が必要です。

カーテンが窓より長く裾を引きずる場合は、カーテン基準で半分の位置にしてしまうと、ふさかけがかなり下に来てしまう結果に。反対にカーテンが短く窓の下まで長さがない場合は、ふさかけがかなり上になってしまいます。半分よりやや下基準でふさかけの位置取りをする場合は、カーテンではなく窓を基準にする方が、位置加減が良くなります。

半分よりやや下でふさかけの位置を取るときは、窓の高さにも気をつけたいもの。窓自体がかなり高い位置にあると、半分よりやや下でふさかけの位置を決めてしまうと、腕を上げなければカーテンをまとめられない可能性があります。窓の高さによって、柔軟に位置取りをすることが重要です。

ふさかけの取りつけ位置③人間の腕

最後の方法は、人間の腕や身長をふさかけ設置の基準にする方法です。

ふさかけにカーテンタッセルを引っかけるとして、身長によって作業しやすい高さや位置がありますよね。腕を動かしやすい位置加減です。自分や家族が窓辺でカーテンタッセルをかけるとして、「どのくらいの高さにふさかけがあれば作業しやすいか」を起点に位置取りをします。

人間の腕基準の注意点

家族の誰かの作業しやすい腕の位置や身長をそのまま当てはめてしまうと、他の家族がカーテンタッセルを引っかけ難い可能性があります。

子供と大人では身長に差があることが多いはずです。誰かひとりだけに合わせてしまうと、他の家族から「カーテンをまとめ難い」とブーイングが出てしまうことも。

3分の1基準や半分よりやや下基準で大体の位置取りをした後、家族の身長や作業しやすい高さなどに合わせて微修正を加える方法がおすすめです。

ふさかけを設置するときの注意点

ふさかけは基本的にどの位置でもOK。あまりに下過ぎたり、上過ぎたりすると、カーテンをまとめるときに不便です。手やカーテン、窓などをひとつの基準として使い、ちょうど良いポイントを探り当てましょう。自分や家族にとって使いやすい位置こそが、ふさかけの設置位置としての正解ではないでしょうか。

ふさかけの位置を決めるときは、注意点があります。ふさかけにカーテンタッセルをかけたとき、カーテンタッセルはゆったりと下降気味になるということです。カーテンタッセルをふさかけに引っかけると、自然とカーテンタッセルは下がり気味になります。傍目からも下がり気味に見えるという特徴があります。

引っかけたカーテンタッセルは下がり気味になる。

カーテンタッセルは下がって見える。

ふさかけを設置するときは、以上の2つのポイントに注意しましょう。

カーテンタッセルが気になるときは代用やアレンジも方法のひとつ

カーテンタッセルにはいろいろな種類があります。カーテンタッセルを身近なもので代用する方法も。

ふさかけに引っかけたときの見た目が気になるならカーテンタッセルをオシャレに替えてみるのも方法のひとつです。アレンジなども試して、自分好みのカーテンタッセルに仕上げてみてください。カーテンや室内の印象が変わってきますよ。

最後に

カーテンを使うときはカーテン選びにも悩みますが、付属品にも悩むもの。

ふさかけは、カーテンタッセルを引っかける金具のことで、壁などに取りつけます。位置によってカーテンのまとめやすさが変わってくるため、新居に設置するときや、障子をカーテンに換えるときなどに、位置で迷ってしまうことも。

ふさかけの位置を決めるときは、3つの基準で解決できます。カーテンを快適に使うための参考にしていただければと思います。

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