カーテンの起源は?いつ頃から使われていたの?意外と知らないカーテンの歴史を専門店がお話します

カーテン

普段何気なく使っているカーテンの歴史を考えたことはありませんか。当たり前のように部屋にあるため、「そんなことを考えたことはなかった」という人は少なくないはずです。

遮光や遮音などの機能で生活を助けてくれる道具のひとつであるカーテンは、いつ頃から使われるようになったのでしょう。そして、いつ頃から生活に取り入れられるようになったのでしょうか。

カーテンの専門店が「知っているとちょっと面白いカーテンの豆知識」として、カーテンの歴史について解説します。カーテンの誕生から現代のカーテンへの変遷について、一緒に見て行きましょう。

カーテンの起源はいつ頃なの?

カーテンの起源は古代エジプト文明だと言われています。エジプトでは、窓辺に現在のカーテンのひとつの原型である、動物の皮製品などを吊るしていたとか。現在のカーテンの素材は主に布ですが、当時は皮が主流だったと言われます。

カーテンのかたちとしても、まだ現在のようなかたちやデザインではありませんでした。ただ、出入口(こちらも現代とはかたちが違いますが・・・)に革製品を吊り、外と内を遮ることや、遮光すること、空気を遮ることなどは当時から行われていたようです。

カーテンというより、革製品による窓やドア代わりのような感覚かもしれません。現代は、出入口にカーテンを吊るすということは、隙間風などをおさえる以外はほとんどありませんよね。

やがて布などが使われるようになり、寝台や寝所に天幕のようなかたちで使われ出しました。こちらも現代のカーテンとはかたちも使い方も異なりますが、寝台や寝所と空間を仕切ることや、空気や光を遮るという点では現代のカーテンと似ているのではないでしょうか。

人間が生活する上で、寒い風や光を遮ることは重要です。古代も現代も人間が生活するという点では同じなので、カーテンのような発想が出てくるのは当然かもしれませんね。カーテンの起源は古代文明の人々や生活に遡る。面白いものです。

カーテンの起源から日本で使われるようになるまでの歴史

古代エジプトから時は流れ、中世。中世といえば、フランス王家や貴族の華やかさが印象深いかもしれません。ヨーロッパの方の騎士文化や貴婦人などを連想する人もいるかもしれないですね。中世に入ると、窓というものが、少しずつ現代のようなかたちに変わってきます。

ガラスができたのは、紀元前だと言われており、ローマ帝国時代にはガラス製品も存在していたと言われています。そんなガラスが窓に盛んに使われるようになったのは中世頃で、国によっては17世紀頃になると窓ガラスがかなり普及していたようです。この窓ガラスの歴史をちょっとだけ心に留めて、カーテンについて見てみましょう。

中世頃になると、カーテンは古代エジプトよりも現代に近いかたちになっています。天幕がもう少し発展したと言えばいいのでしょうか。横穴式ベッドと室内を仕切る存在として使われたりしていました。やがて華やかな貴族文化になると、窓ガラスを華やかなカーテンで装飾するようになったと言われます。防寒や遮光、視線防止などの意味もあったかもしれません。

カーテンに付きもののカーテンベルトやタッセルなども、この頃には見受けられるようになっています。出入口やベッドと室内の仕切りのように使われていたものから、現代のようなカーテンへとシフトして行ったわけですね。しかし、日本ではまだカーテンが日常使いされていませんでした。

17世紀~18世紀になるとカーテンはさらに華やかに

17~18世紀になると、カーテンはさらに華やかさに磨きをかけます。当時はまさに貴族の華やかな文化真っ盛り。池田理代子先生の「ベルサイユのばら」のような世界ですね。カーテンには重厚な布地が使われるようになり、金糸などで飾りなども施されるようになりました。

重厚さや華美さは貴族のステータスでもあったため、カーテンも時代や価値観に合わせて華やかさや華美さが一気にアップします。出入口を遮っていた古代や、ベッドと部屋の仕切りのように使っていたこれより前の時代とは異なり、カーテンは窓辺に設置して華やかに飾り付ける存在でもあったのです。

当時は床を引きずるスタイルや、タッセルやカーテンベルトなどでまとめても、ゆったりとした線を描く「ゆったりさ」や「優美さ」のあるカーテンが好まれていたようです。貴族や宮殿の文化が、カーテンを現代にかなり近くしたのかもしれないですね。

やがてフランス革命が起き、カーテンはさまざまな様式のものが作られ、広まるようになりました。

日本にカーテンが入ってきたのは江戸時代

日本にカーテンが入ってきたのは江戸時代だったと言われます。日本には障子などの独自の遮光方法や道具があったため、カーテンは遅れて入ってきた外国の文化という印象です。やはり当時は障子などが主流だったため、日本に入ってきても、すぐに一般家庭で使われるということはなかったようでした。

カーテンが江戸時代に使われていたのは、主に外交館などの、海外から来た人たちの拠点です。長崎の出島にあった外交館などでは、江戸時代の初期からカーテンが使われていたという話です。

日本のお宅にカーテンがある程度普及するのは、明治時代に入ってから。ただ、当時のカーテンは「窓掛け」と呼ばれる贅沢品かつ高級品だったため、普通のお宅ではほぼ使っていなかったようです。

ドラマなどで、明治時代のレトロな洋風の部屋を見ることはありませんか。名家の書斎や主の執務室など、レトロな雰囲気の部屋が出てくることがありますよね。そんな一部のお金持ちの家や大きな家、流行に敏感な家、洋室を造り維持する力のある家などが、主にカーテンを使っていました。あくまで上流階級向けの商品だったわけです。

日本でカーテンが一般家庭に普及したのは昭和ころ

第二次世界大戦が終わり、経済が急速に回復します。昭和30年ころになると団地ブームが起きて、今まで高級品であり上流階級向け商品的な位置づけであったカーテンが「これは便利だぞ」ということで、一気に普及したと言われます。

さらに10年ほど経った昭和40年ころになると、団地ブームの影響か、カーテンにいろいろな機能が求められるようになりました。

団地ですから、人の視線が気になる。物音が気になる。ご近所迷惑が気になる。こんな感じです。そこで登場するのが、機能性を高めたカーテンになります。防音カーテンや遮光カーテンなど、いろいろなタイプのカーテンが登場しました。なお、このころのカーテンは、基本的にレースカーテンとのセットで使うタイプが多かったようです。

その後、マンションやアパートなども増え、いろいろな長さやサイズのカーテンの需要も増しました。古代エジプトで芽を出したカーテンが、ここに着地したというわけです。

最後に

カーテンの歴史についてお話しました。カーテンは古代エジプト時代にはもう似たようなものが登場しており、タイプや流行、使用目的などを変えながら現在のよいなかたちになったのです。

カーテンが日本に入ってきたのは江戸時代ですが、よく使われるようになったのは昭和。わりと最近の話です。現在は機械や素材もさらによくなって、品質の良いカーテンが安価で気軽に買えるようにもなっています。よりカーテンが身近になった時代ですね。

カーテンを選ぶときは、カーテンについてちょっとだけ想いを馳せていただければうれしいです。

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