カーテンとラグの専門店である当店に先日あるお客様からご相談がありました。
コロコロでラグを掃除したら痛んだりしないのでしょうか?
ラグにコロコロはNGだったりしますか?
花粉やゴミ、チリの多い春はラグがホコリっぽくなる季節でもあります。こまめに掃除したくても、数時間ごとに掃除機をかけるのは面倒ですよね。それに、ご近所にも気兼ねすることでしょう。コロコロなら夕方でも夜でも「ラグがホコリっぽい」と感じればご近所に気兼ねなく掃除できてしまいます。
ラグの掃除にコロコロはNGなのでしょうか?
お客様からの相談内容を取り上げ、ラグ担当が解説いたします。
ラグをコロコロで掃除するのはNGなの?
結論から言うと、ラグをコロコロで掃除することは特にNGというわけではありません。
コロコロは便利な掃除用具ですから、花粉やチリなどの多い冬の終わりから春にかけては活用したい掃除用具のひとつです。掃除機のように音も出ませんから、夕方や夜間に帰宅した際に外から持ち込んだ花粉除去対策アイテムとしてもぜひ活用したいですね。
ただ、コロコロを活用する場合は注意したいポイントと、コロコロ選びのポイントがあります。
もちろん常日頃愛用しているコロコロを使ってもOKなのですが、ラグを長持ちさせたい場合や掃除の効果をアップさせたい場合などは、コロコロの選び方や注意点に留意することをおすすめします。
ラグをコロコロで掃除するときの注意点
ラグをコロコロで掃除するときは注意したいポイントが3つあります。ラグをより綺麗かつ効率的に掃除するために、ぜひ注意点にも留意してみてください。
ラグをコロコロで掃除するときの注意点は以下の3つです。
ラグはコロコロだけで掃除完了!は難しい
ラグを掃除するときにコロコロを使っている場合、ふたつのパターンがあります。ひとつは「手軽にコロコロだけでラグを掃除しているパターン」で、もうひとつは「他の掃除方法とコロコロを併用しているパターン」です。
掃除機かけなど他の掃除方法とコロコロを併用している場合はいいのですが、コロコロだけを掃除に使っている場合は注意が必要になります。なぜなら、コロコロで掃除できるのは基本的にラグの表面だけだからです。
ラグの表面のゴミはコロコロである程度取れるかもしれませんが、ラグの内部まで入り込んだゴミをコロコロで除去することは難しいと考えられます。
たとえば毛足の長いラグの場合、ラグの中に髪の毛や花粉などが入り込み、ラグの毛足と絡んでしまうことは珍しくありません。コロコロの場合はラグの深いところまで掃除できないため、掃除機や洗濯といった他の掃除方法などと併用するよう注意が必要です。
ラグをコロコロで掃除しても臭いの除去まではできない
ラグをコロコロで掃除すればラグ表面の汚れはある程度除去できますが、ラグの臭いまでは取れません。
ラグの臭いを除去するためには第一に洗濯が有効ですが、ラグの洗濯と乾燥には時間がかかるため、日常生活の忙しさや天候によってはなかなか洗濯できないこともあるはずです。また、交換用のラグがないと、洗濯しようにもためらってしまいますよね。
ラグの洗濯が難しい場合は中性洗剤を使って拭き洗いする方法もあります。ぬるま湯に中性洗剤を溶かす、あるいは濡らしたタオルに中性洗剤を適量つけてラグを拭く方法です。ラグを拭いた後はぬるま湯などですすぎ拭きをするという流れになります。洗濯が難しい場合は応急処置的な拭き洗いで対処することも可能です。
コロコロを掃除の中心にしている場合はラグの臭い対策をすることも重要になります。
ラグをコロコロしても一度だけでは汚れが残ってしまう
ラグをコロコロで掃除しても、一度コロコロをかけただけでは汚れが残ってしまうことが少なくありません。
たとえば花粉の季節に外出から帰宅したとします。ラグは花粉などの汚れを吸着する性質があります。ラグが吸着した花粉などはコロコロをかければ取れると思うかもしれません。
ですが、すでにお話ししたようにラグの深くに花粉などが潜り込んでしまうとコロコロによる表面的なお手入れだけでは除去できないのです。また、ラグの表面のゴミやチリ、花粉なども一度のコロコロでは除去できないケースが少なくありません。
ラグのゴミやチリ、花粉を除去するときはコロコロの二度がけをおすすめします。ラグのチリやゴミはラグにコロコロをかけているときに舞い上がることもあるため、舞い上がった花粉などが再び吸着されるまで待ち、時間をおいてコロコロの二度がけをするのもおすすめです。
ラグをコロコロで掃除!コロコロ選びのポイント
ラグをコロコロで掃除するときはどのようなコロコロを選んだらいいのでしょうか。
ラグの使うコロコロ選びのポイントはふたつです。
ラグに使うコロコロはべたつき過ぎないタイプを選ぶ
コロコロを選ぶときは吸着力に注目する人は少なくありません。確かに、コロコロをかけるときは掃除が目的なおですから、ゴミや花粉をしっかり除去するために吸着力の強いコロコロを選ぶのは納得です。
ただ、吸着力に注目する際にさらに注目して欲しいのが「べたつき」。
コロコロの中でもべたつきが強いタイプはラグにべたべた感が残ってしまうことがあります。
特に夏場はコロコロのべたつきが強くなる季節なので、コロコロを選ぶ際には注意したいもの。吸着力などにも注目すると同時に、使ったときにべたつきが残らないかなども留意してコロコロ選びをしたいですね。
コロコロを選ぶときは花粉などの吸着に向いているかチェック
コロコロの中にはダニやペットの毛など、何かに特化したタイプがあります。家庭事情はさまざまなので、自宅の状況に合ったコロコロを選ぶことがポイントです。
たとえばペットの毛と花粉に困っている場合は、口コミなどをチェックしてこのふたつのゴミの除去に向いた商品か確認したいもの。
花粉の季節などは特に花粉の吸着に向くコロコロを選びたいですね。
最後に
お客様からのご相談「ラグのコロコロを使ったらNG?」について説明しました。
ラグにコロコロはNGではありません。ただ、コロコロだけでラグを掃除するのは難しいため、洗濯や掃除機かけなどの他の掃除方法も取り入れることがポイントです。
選び方や取り扱いなど、ラグについてのお悩みや疑問はお気軽に当店へご相談ください。