今回の記事では「普通の掃除方法でカーテンレールがキレイにならなかったらどうすればいいの?」とテーマにお話したいと思います。
普通の汚れの範囲であれば、前回の記事でご紹介した家庭用洗剤などを用いた方法である程度対処可能です。しかし、対処できないほど汚れが溜まっていたらどうでしょう。さらに、カーテンレール自体に黒ずみや茶ずみなどがあって、気になるときはどうしたらいいのでしょう。
・カーテンレールの汚れの原因と対策とは
・カーテンレールの強固な汚れを落とす方法
家庭用洗剤などを使って掃除しても落ちなかった、カーテンレールの強固な汚れの落とし方について、カーテン専門店が徹底解説します。
なお、カーテンレールの掃除方法については、下記の記事を参考にしてください。カーテンレールの汚れは普通の掃除方法で対処できることが多いので、まずは以下の記事の掃除方法をお試しくださいね。
カーテンレールの汚れの原因と対策とは?
カーテンレールは室内で使いますし、カーテンのように外と内側を仕切るアイテムでもありません。カーテンの場合は外の汚れが付着して酷く汚れることも納得ですが、そもそもカーテンレールはなぜあれほど汚れてしまうものなのでしょう。
カーテンレールには、ホコリやチリだけでなく、ときに砂や油のような汚れも見られるはずです。この汚れは一体どこからくるのでしょうか。汚れの正体がわかれば、カーテンレールの汚れ対策を練ることもできますね。
カーテンレールの汚れの原因は4つあります。
1.室内や外のホコリやチリ
2.室内の油やタバコ
3.外の排気ガスなど
4.外からの雨風など
汚れの原因①室内や外のホコリやチリ
ホコリやチリは室内の汚れでもありますが、風に乗って外からもやってきます。
カーテンレールは室内に設置しますが、カーテンという外と内を遮るものを引っ掛けるアイテムであるという関係上、外からのホコリやチリも溜めやすいのです。風に混じる砂なども汚れの原因になることがあります。
ホコリやチリ、砂などは、カーテンレールをこまめにお手入れしている場合は、さほど強固な汚れになることはありません。カーテンレールの上部や溝に蓄積されることもありますが、こまめなお手入れでかなり対処することが可能です。
他の汚れの原因と結びついた場合は、ホコリやチリ、砂などが頑固な汚れと化してしまうことも。ただ、基本的に掃除機で吸うなどの基本的かつこまめのお手入れで対処可能な汚れの原因です。
汚れの原因②室内の油やタバコ
キッチンの近くにカーテンレールがある場合、油汚れなどが付着して頑固な汚れになることがあります。
キッチンの換気扇にも、よく油汚れが付着しますよね。カーテンレールも同じです。油汚れは放置しておくと落とし難く、他の汚れを付着させてしまうことも。
油汚れと同じくべたべたした汚れの原因に、タバコがあります。タバコを室内で吸っている場合、タバコに含まれるタール(ヤニ)が黄ばんだ汚れとなり、カーテンレールに付着するのです。
タバコや油は強固な汚れになりやすいため、キッチンの近くにあるカーテンレールや、タバコを吸う部屋のカーテンレールは、こまめに水拭きや家庭用洗剤で拭くなどの対処が重要です。長期間放置すると、汚れがなかなか落ちなくなってしまいます。
汚れの原因③外の排気ガスなど
外の排気ガスもカーテンレールの汚れの原因になります。排気ガスの汚れは、黄色や茶色、黒っぽいような汚れが特徴的です。道路側の窓のカーテンレールが変色していたら、排気ガスなどが汚れの原因となっていることを疑ってもいいかもしれません。
排気ガスなどの外からのガスや煙が汚れになっている場合も、やはりこまめなお手入れが対処法になります。カーテンレールの変色などをチェックして、こまめに拭き掃除などのお手入れを行いましょう。
汚れの原因④外からの雨風など
カーテンレールは部屋の内側にありますが、窓辺を伝う雨や結露、強い雨風などによって濡れることがあります。濡れると汚れの原因になると共に、腐食の原因にもなるのです。雨風や結露などで濡れているところを見つけたら放置せずに拭くようにすると、カーテンレールの汚れや腐食への対処になります。
また、気をつけたいものに、海風があります。海が近いと、潮混じりの風が吹き込むため、カーテンレールが早く腐食する可能性があるのです。
近くに砂浜などがある場合は、風に乗って砂浜の砂もよく飛んできます。こまめに掃除機で吸ったり、拭いたりするなど、お手入れしてあげましょう。
カーテンレールの強固な汚れを落とす方法
普段からお手入れしていても、油汚れやタバコ汚れなどによって、普通の掃除では対処できないことがあります。カーテンレールの汚れが酷い場合や蓄積が多い場合は、一体どのように掃除すればいいのでしょうか。クレームクレンザーでも落としきれないときは、どのような掃除方法があるのでしょう。
1.まずは何度かクレンザーや家庭用洗剤を試す
汚れが酷い場合は、クリームクレンザーや家庭用洗剤での掃除を何度か試してみてください。1度では落としきれなかった汚れが、2度、3度と掃除している間に落ちる可能性があるのです。
その日のうちに強固な汚れが落ち切らないときは、落ちるところだけ落としてしまい、特に汚れが酷いところは時間を置くか、後日再び挑戦するという方法があります。まずは、クリームクレンザーや家庭用洗剤を使った掃除方法を何度か試して、様子見してみましょう。
掃除方法はこちらの記事で紹介しています。
2.重曹水につけ置きして頑固な汚れを落とす方法を試す
頑固な汚れの場合、普通の掃除だけでは落ちないことがあります。汚れが酷く普通の掃除方法で落ちなかったときは、重曹水につけ置き洗いする方法を試してみてはいかがでしょう。
まずは、次の道具を準備します。
1.重曹
2.バケツやタライなど
カーテンレールが取り外し可能で小型の場合は、重曹水につけ置き洗いすることによって頑固な汚れへの対処が可能です。また、カーテンレールの金属部品などが酷く汚れているときも、この方法で汚れを落とすことができますよ。
バケツやタライに水200mlに対して重曹を小さじ2ほど入れます。この重曹水にカーテンレールや部品を入れてしまえばOK。たまに重曹水をかき混ぜながら、様子見してみましょう。
バケツやタライに入らない大きさのカーテンレールや取り外しが難しいカーテンレールの場合は、いきなり3の方法を使ってください。
3.重曹ペーストで酷い汚れを落とす方法を試す
以下の道具を用意します。
1.重曹
2.ハケなど
3.新聞紙
4.ボウルなどの容器
5.キッチンペーパー
6.雑巾
カーテンなどはあらかじめ取り外しておきます。カーテンレールのゴミも、掃除機などで刷っておきましょう。カーテンレールの下にはペーストが垂れたときのために新聞紙などを敷きます。
次に、ボウルに重曹2に対して水1を入れて混ぜ、ペースト状にします。このペーストをカーテンレールに塗り、20~30分ほど放置します。ある程度時間が経ったら、キッチンペーパーや雑巾で拭きます。このとき、先にキッチンペーパーでペーストを全体的に拭い、次に雑巾で水拭きすると、スムーズに掃除できます。
かなり強固な汚れも、重曹を使うと、すっきりとキレイに落ちることが多くなっています。油汚れやタバコの汚れは強固なことが多いので、重曹を使った対処法でキレイになるか試してみてくださいね。
最後に
カーテンレールは家の内側にあるため油断しがちですが、実際に見てみると汚れていることが多いアイテムです。カーテンをキレイにしても「何だかゴミっぽい」というときは、カーテンレールが原因になっている可能性も・・・。
カーテンレールは普段のお手入れで汚れの蓄積をおさえることができるため、定期的な掃除が重要です。汚れが蓄積してしまった場合や油汚れなどの強固な汚れが酷い場合は、家庭用洗剤や重曹などを使った掃除方法を、段階を踏んでお試しくださいね。