換気の時間は部屋の広さによって違うの?換気に適した時間帯やカーテン利用時の換気などを解説

カーテン

当店は電話やメールでカーテンのご相談を承っております。部屋に合ったカーテン選びのポイントやカーテンサイズのご相談など、いろいろな問い合わせがあります。中でも最近特に多いのが「カーテンをつけていることを前提にした換気についてのご相談」です。

カーテンの相談がてらに「カーテンをつけているときの換気なのですが・・・」という話題が出ることが多くなっています。これも、新型コロナウイルスの影響ですね。今回はカーテン専門店である当店に寄せられた「カーテンをつけているときの換気」に関して、実際にあった質問内容をまとめました。

・換気の時間はどれくらいがいいの?

・カーテンをつけているときの換気の時間はどれくらい?

・換気に適した時間帯はある?

・換気に適した天気はあるの?

・畳数と換気時間に関係はあるの?

以上の「カーテンをつけている」ことを前提にした換気について、カーテン専門店の担当がまとめました。

カーテンと換気よくある質問①換気の時間はどれくらいがいいの?

換気をしていない。あるいは、換気が不十分な部屋は、空気が淀んでいるように感じられますよね。室内の空気を入れ換え、すっきりとした空気を満たす。そのための換気には、どのくらいの時間が必要なのでしょうか。

換気のために窓を開けても、一瞬で閉めてしまっては意味がありません。換気は「空気を交換」と書きます。適切かつすっきりとした換気をするためには、どのくらいの時間の換気が望ましいのかが重要な問題です。カーテンをつけている場合の換気時間の目安はどのくらいなのでしょうか。

換気の時間的な目安は2時間に1回5~10分といわれています。

換気は窓を開けることではなく、室内の空気を入れ換えることを指します。効率的に室内の空気を入れ換えるためにも、換気扇を回したり、サーキュレーターを利用したり、廊下の窓を一緒に開けたりするなど、空気の通り道を作っておきましょう。

2時間に1回が回数的に難しい人は、その分だけ長めの換気や時間をずらした換気。5~10分の換気が難しい場合は、短時間の換気をもっと高頻度で行うのがおすすめです。

カーテンと換気よくある質問②カーテンをつけているときの換気の時間はどれくらい?

カーテンを使っているお宅の場合、「カーテンをつけている窓とカーテンをつけていない窓の換気時間は同じでいいのか」という疑問を持つことが多いようです。この点についてはどうなのでしょう。カーテンを使っている場合、換気時間を増やした方がいいのでしょうか。

カーテンのついている窓については、カーテンを閉め切っていたパターンと、カーテンを少し閉めていたパターン、開けていたパターンにわかれます。

カーテンを閉め切っていたパターン

カーテンを閉め切って、窓だけ開けているパターンです。

この場合、カーテンによって空気の通り道が塞がれてしまっているケースになります。カーテンが薄手で通気性の良いものならそのままでも換気はできそうですが、厚手のドレープカーテンなどの場合は、そのまま換気するのは難しいかもしれません。

換気は窓を開けることではなく空気を換えることなので、「空気が動いているか」「室内の空気は変わったか」などは、チェックしたいポイントです。

通りに面している。隣の家から見える。以上のようなケースではミラーレースカーテンなどの、通気性とプライバシー保護を両立したカーテンを使うことをおすすめします。また、どうしてもカーテンを開けたくない窓がある場合は別の窓や廊下にある窓などを開けたり、別の窓を開けた上でサーキュレーターを活用したりすることをおすすめします。

カーテンを閉め切っていると、その分だけ窓から吹き込む風などによる空気の動きが乏しくなってしまいます。サーキュレーターなどで効率的に換気できるケース以外は、目安よりやや長めの換気や高頻度の換気を心がけてはいかがでしょう。

カーテンを少し閉めていたパターン

カーテンを全開にしているわけではなく、半分や3分の2など、ある程度閉めているパターンです。

このパターンの場合、室内の換気ができるのであれば特に問題ありません。窓を全開するからといって必ずカーテンも全開にする必要があるわけではなく、室内の換気ができれば問題ないのです。

半分や3分の2でも空気の入れ換えができていれば、それで大丈夫。換気の際は基本的に窓を5~15㎝ほど開けることができればいいといわれています。

空気の動きが乏しい。室内の空気が入れ換えられていない気がする。このような場合は、サーキュレーターや換気扇も一緒に活用してはいかがでしょう。そのままの状態で空気の動きを作りましょう。

きちんと換気できているのであれば、換気の目安は2時間に1回5~10分ほどだとお話ししました。気になる場合や空気が淀んでいると感じられる場合は、より高頻度で換気してみてはいかがでしょう。

カーテンを開けていたパターン

カーテンを全開にしているパターンでの換気の頻度は2時間に1回5~10分です。

ただ、問題になるのは、カーテンや窓を開けてもほとんど風が入ってこない窓です。隣の建物が近くて風が入り難いなどの場合はサーキュレーターや換気扇、他の窓(廊下の窓など)も換気で活用することをおすすめします。

風があまり入らない窓の場合で換気がなかなかできないという場合は、目安よりやや多めに換気することをおすすめします。空気が淀んでいると感じたら、サーキュレーターなどを起動して、さっと窓を開けて換気するのがいいですね。

カーテンと換気よくある質問③換気に適した時間帯はある?

換気は「部屋の空気が淀んでいるな」と感じたときにすればOKです。

換気の目安が2時間に1回5~10分(ただし部屋の大きさや風の入る方にもよる)なので、こまめに「やろうかな」と思ったときに換気するのが一番になります。気分転換にもなるはずです。

換気の際にあまり湿気を入れたくない場合、12時~16時が適しているといわれています。花粉が嫌な人は、花粉の飛散量の少ない時間帯にこまめに換気するのもいいでしょう。花粉の飛散量は夜間~10時ころまで少ないといわれています。

通りに面している人は、交通量の多さによる排ガスなども気になるでしょうから、時間帯やタイミングを見て「よし、今だ」というときに、換気したいですね。

カーテンと換気よくある質問④換気に適した天気はあるの?

換気に適した日は、基本的に良好な天気の日で、ほどほどに風のある日です。風があれば換気によって空気の入れ換えがしやすくなります。5月に入って良好な天気が続いており、ニュースなどでは「換気日和」といっています。気温も上がってきたので、窓を5~10分開けていても、寒さもなく、心地よい日和かもしれないですね。

換気は基本的に毎日、定期的にすることが望ましいので「この天気になったから換気しよう」はちょっと違う気がしますね。

雨が続く日なども湿気対策、室内に湿気が多いときに外に湿気を逃がすために換気をすることもありますから、一概に「雨の日はダメ」などということはありません。

ただし、風の強い日は要注意。雨風の日や台風の日などは、風向きによって室内に大量のゴミや雨が入り込みます。換気をしてかえって室内が大惨事になってしまうことも・・・。

天気によっては、換気の仕方やタイミングに注意したいですね。

カーテンと換気よくある質問⑤畳数と換気時間に関係はあるの?

換気と畳数に関係はあるのでしょうか。「このくらいの畳数の部屋にカーテンをつけるのですが・・・」というご相談も、メールや電話でよくいただきます。

インフルエンザの流行している時期はもちろん、新型コロナウイルスの流行している昨今、カーテンと畳数の相談に加えて「この畳数の部屋にカーテンをつけたときの換気なのですが」というご相談もいただきます。畳数によって換気時間を変えた方がいいのでしょうか。また、畳数によって目安になる換気時間は変わるのでしょうか。

6~8畳の部屋の換気時間の目安は、5~10分だといわれています。回数は2時間に1回が目安になります。これは、基本的な換気の目安時間や回数と同じですね。部屋の畳数が6~8畳より広い場合は、もう少し頻繁かつ心持長めの換気を心がけてはいかがでしょう。

最後に

新型コロナウイルスの問題により、当店にカーテンのご相談をくださるお客様が一緒に「換気ってどうしています?」「カーテンをつけている場合は、換気の時間や頻度を増やした方がいいのですか?」というご相談をすることが増えています。確かに、カーテンを利用する上で気になるポイントですよね。

カーテンを使っているときの換気について、よく相談や質問のある事項をまとめました。カーテンは窓辺の重要アイテム。カーテンを使っているときもポイントをおさえた換気をしていきたいですね。