カーテンにまつわる新型コロナウイルス感染予防の取り組み|自治体やスーパー、警察署などのカーテン活用事例を紹介

カーテン

新型コロナウイルスの感染対策として、自治体やお店、官公庁などでもカーテンが利用されています。

自治体やお店、官公庁などでは感染対策としてどのようにカーテンを利用しているのか、実際の事例やニュースをご紹介します。感染対策の事例やカーテン活用例としてチェックしておきたい情報です。

それでは、実際に行われている新型コロナウイルス感染対策のカーテン活用事例を順番に見て行きましょう。

感染対策のカーテン活用事例①自治体の窓口にカーテンを設置

福岡県筑紫野市のコロナウイルス感染対策事例です。自治体のホームページにも記載されていますが、市役所の各窓口にビニールカーテンをつけて、窓口にやってきた市民と窓口担当の間を遮るようになっています。

厚生労働省の資料によると、新型コロナウイルスの感染原因になっているのは飛沫感染と接触感染(咳をしたときに口をおさえた手で触るなど)です。窓口にやって来た市民と窓口担当の職員の間にカーテンという仕切りを設けることで、飛沫や接触を防ぐことができますね。

カーテンで人と接触する場や対面する場、飛沫が飛びやすい場を仕切る。家庭でも参考にしたいカーテンの活用法です。

感染対策のカーテン活用事例②タクシー車内をカーテンで仕切る

福島県の感染対策カーテン活用事例です。タクシー車内にカーテンを設置し、お客さんと運転手の間(前方の座席と後部座席の間)を仕切っています。

タクシー内は密閉空間。新型コロナウイルスの感染対策には、密閉状態を防ぐという注意事項があります。しかし、タクシーなどの乗り物の中はどうしても密閉状態になってしまいますよね。また、狭い空間ですから、接触感染や飛沫感染も起こりやすい状況ではないでしょうか。運転手側の座席と後部座席をカーテンで仕切ることで、接触や飛沫を防ぐという試みです。

タクシーは不特定多数が利用する乗り物でもあります。運転手のマスク着用や座席のアルコール消毒など、カーテン設置以外の対策も徹底して行っているそうです。「自家用車にも使えるかな?」と、ちょっと考えてしまうカーテン活用事例ですね。

感染対策のカーテン活用事例③感染防止のため透明なビニールシートを設置

愛媛県警で行われている新型コロナウイルスの感染対策です。

警察署の窓口に透明なビニールカーテンを設置。運転免許の手続きなどに訪れた人とは透明なビニールカーテン越しに応対する仕様になっています。窓口に仕切りを設けることで、窓口にやってきた市民と窓口担当の接触や飛沫防止になりますね。福岡県筑紫野市の自治体窓口でも似たようなカーテン活用が行われていました。

愛媛県の警察署の場合、専用のビニールカーテンを使っているのではなく、農業用の透明ビニールシートを使っています。床と天井に突っ張り棒をつけて、ビニールシートを引っ張って支えているのだとか。

カーテンやロールスクリーンを設置するときに、自宅にある突っ張り棒などを利用する方法があります。カーテンレールにカーテンがあっていない場合や、カーテンレールの使えないタイプなどを設置するときによく使われる方法です。

また、カーテン設置の際にカーテンレールより内側にカーテンを設置したいときなどは、同じように突っ張り棒を使うことがありますね。玄関などのカーテンレールがない場所にカーテンやのれんを設置するときなどにも使います。

カーテンそのものではなくビニールシートで幕を作って活用する方法。自宅でも活用の参考になるかもしれないですね。

感染対策のカーテン活用事例④身近なものを代用して感染対策

神奈川県海老名市の自治体窓口で行っている新型コロナウイルス感染対策です。海老名市の自治体窓口も、カーテンで仕切りを作っています。カーテンで仕切ることによって、飛沫や接触を防ぐ狙いです。ただ、これだけなら福岡県の自治体と対策が似ていますよね。海老名市の場合は、似たような対策でも使っているものがちょっと違うのです。

ニュースで報じられている内容によると、海老名市の自治体窓口は手製のビニールカーテンを使っているとのこと。このビニールカーテンですが、実は職員の手作りだそうです。素材は災害時に使うビニールシートやのぼり旗のポール、投票所で使うホルダーだとか。

カーテンのネックは容易に使い捨てできないところです。安価のカーテンなども出ているので、感染対策が盛んになってからは、使い捨てに近いかたちで使ったり、こまめに洗濯したりしている人も多いようです。身の回りのものでちょっと工夫すると、即席の使い捨てカーテンを作れそうですね。参考にしたい事例です。

感染対策のカーテン活用事例⑤スーパーのレジ周りにカーテンを設置

岡山市のスーパーで行われている新型コロナウイルスの感染対策です。

レジの周りにビニールカーテンを設置。レジ中はどうしてもお客さんと店員の距離が近くなるため、飛沫感染や接触感染、濃厚接触を防ぐために設置されています。

レジ周りのビニールカーテンは買い物カゴひとつ分のスペースがあり、カーテンで仕切られた中で問題なくレジによる清算ができるようになっています。このスーパーのレジのカーテンは、2020年4月16日の段階で試験導入中だとか。

スーパーは食料や生活必需品などを売っている関係で、新型コロナウイルスの感染拡大でお店や施設が営業自粛しても、容易に自粛できないという事情がありますよね。生活のライフラインでもあります。そんなスーパーでビニールカーテンなどが活用されているところに「なるほど」と思ってしまいます。

最後に

新型コロナウイルス感染対策としてのカーテン活用法をご紹介しました。どの活用法もニュース媒体などで取り上げられた事例なので、「聞いたことがあるぞ」と思う方もいらっしゃるかもしれないですね。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、外出の自粛なども呼びかけられています。しかし、外出しなくても人と話すときや、接触する場面はあるもの。自治体やお店などのカーテン活用法をちょっとした参考にできたらいいですね。

カーテンの活用についても、今一度考えてみたいものです。