ロールスクリーンのメリット・デメリット!カーテン専門店が解説

カーテン

カーテンにロールスクリーン。窓辺のアイテムにはいくつかの種類があります。

日差しや人の視線を防ぐときの重宝する窓辺のアイテムを選ぶときの基準のひとつがメリットとデメリットです。メリットとデメリットを見れば、自分の家の窓辺にぴったりかどうかの判断がつくのではないでしょうか。窓辺のアイテム同士の比較にも役立ちます。

窓辺のアイテムのひとつ、ロールスクリーン。今回は、アイテム選びで役立つロールスクリーンのメリットとデメリットについて、カーテン専門店のスタッフが解説したいと思います。カーテンとブラインド、ロールスクリーンで迷っている人は、ロールスクリーンのメリットとデメリットを知った上で比較してみてはいかがでしょう。

ロールスクリーンのメリット

ロールスクリーンは、窓辺の代表的なアイテムのひとつ。役割がカーテンやブラインドと似ているため、よく比較されたり、購入のときに迷ったりするアイテムでもあります。

ロールスクリーンにはどのようなメリットがあるのでしょう。自分に合った窓辺のアイテム選びのために、ロールスクリーンのメリットについて考えてみましょう。

ロールスクリーンのメリットは8つあります。

1.見た目がすっきりしている

2.温かみがある

3.視界に入りにくい

4.上下の調節ができるので便利

5.幅の狭い窓にも使える

6.窓以外にも使える

7.ゴミっぽくなりにくい

8.アレンジもできる

メリット①ロールスクリーンは見た目がすっきりしている

ロールスクリーンの第一のメリットが見た目です。ロールスクリーンは上へとキレイに巻き上げることができます。巻き上げた状態でも、布特有のもこもこ感はありません。非常にすっきりした印象です。

カーテンの場合、まとめるとどうしても布特有のかさばりや、もこもこ感があります。視界に入るときの質量や質感、面積も、ロールスクリーンより大きなものです。ロールスクリーンの方が、視界やまとめた時のすっきり感があります。

コンパクトで目立たない。質感的な重さもない。これがロールスクローンのメリットです。

メリット②ロールスクリーンは温かみがある

ロールスクリーンの良いところは、温かみがあるところです。

ロールスクリーンの似たタイプにブラインドがありますが、ブラインドは金属製の製品が多くなっています。ウッドブラインドもありますが、どうしても「布の方が好き」ということもありますよね。布には布特有の質感や温かみがあります。そのため、好みでどうしても「窓辺なら布系」という人も少なくないのです。

ウッドブラインドはカーテンより布感を抑えつつ、布としての温かみはしっかりあります。まとめたときにスッキリしていた方がいい。けれど、布の温かみは欲しい。このようなニーズにロールスクリーンはぴったりなのです。

メリット③ロールスクリーンは視界に入りにくい

ロールスクリーンは横にまとめるタイプのアイテムではなく、縦に巻き上げるタイプのアイテムになります。この点はブラインドとよく似ています。

縦に巻き上げるタイプのメリットとしては「窓がすっきり見える」ことが挙げられます。横にまとめると、まとめた部分が窓にはみ出してしまったり、どうしても視界に入ったりします。

縦、要するに、上に巻き上げるタイプの場合は、上部にあるため窓にはみ出し難く、視界に入ってもあまり気になりません。窓がすっきりして見えますし、視界が阻害されない分、窓が大きく見えます。窓そのものや、窓から見える景色も、広々として見えるという特徴があるのです。

メリット④ロールスクリーンは上下の調節ができるので便利

ロールスクリーンのメリットのひとつに「上下の調節ができる」点があります。ほとんどのロールスクリーンは、上に巻き上げるとき、好きな位置で留めておけるのです。これは、非常に便利。

たとえば、窓の上部からだけ強い陽射しが射し込むとします。カーテンの場合は、日差しを避けようと思うと、閉め切ることになるはずです。上部の場合は、カーテンの左右片方だけ締めても、もう片方から陽射しが射し込んでしまいます。ロールスクリーンは、このようなときに便利です。

ロールスクリーンは途中まで巻き上げて、上部の日差しは防ぎつつ下部は窓の外を見られる状態にもできます。上下に柔軟に巻き上げできますので、日差しが上部から入るときに陽射しを防ぐ面積だけロールスクリーンで防ぎ、あとは窓の外が見られる状態にしておきたいという場合に、ロールスクリーンは非常に重宝するのです。

ロールスクリーンを上手く使えば、日差しを防ぎつつも室内を自然な明るさに保つこともできますね。

メリット⑤ロールスクリーンは幅の狭い窓にも使える

ロールスクリーンは縦長などの横幅の狭い窓にも使えます。たとえば、階段の踊り場や玄関のところの窓など。ダイニングの窓より横は狭く、縦長に設計されているケースが多いですよね。

縦長タイプの窓にカーテンをつけると、カーテンをまとめたときに横幅が狭いために、カーテンが窓にはみ出してしまい、窓がさらに狭く感じられることがあります。はみ出したカーテンで、家の中に入る光も阻害されることも。

ロールスクリーンは縦長タイプの窓に使っても、上部に巻き上げることにより、光を阻害することがありません。

メリット⑥ロールスクリーンは窓以外にも使える

ロールスクリーンは窓周りのアイテムですが、窓以外にも使えるというメリットがあります。

たとえば、部屋の仕切り。ロールスクリーンはテンションバーなどでも設置できるため、部屋に一部に設置して仕切りのように使うことができます。衝立と違って置く場所を取りませんし、仕切りが邪魔なときは上に巻くだけ。便利です。

他に、物を隠すための視線を遮るアイテムとしても活用可能。洗面所に洗濯機を置いている。この洗濯機をロールスクリーンで使えば隠すこともできますよね。棚の側に設置すれば、棚への視線もロールスクリーンで遮ることができます。

このように、ロールスクリーンは窓辺以外に使うこともできるのです。

メリット⑦ロールスクリーンはゴミっぽくなりにくい

カーテンを取り付けると、室内がゴミっぽくなると嫌がる人がいます。カーテンもこまめにお手入れや洗濯することで清潔に使うことができるのですが、毎日洗濯できるわけではないため、汚れやすい場所で使うカーテンはゴミっぽくなりやすいのが特徴です。

カーテンをまとめて窓を開けていても、カーテンの特性上、ちりやゴミが付着してしまうことも少なくありません。ロールスクリーンは巻き上げるため、ゴミやちりの付着が少ないという特徴があります。

また、ロールスクリーンはカーテンよりも布感が少ないため、布特有のホコリっぽさを感じにくいというメリットがあるのです。

メリット⑧ロールスクリーンはアレンジもできる

ロールスクリーンは、アレンジすることも可能です。カーテンなどもタッセルなどを工夫してオシャレなアレンジを施すことができますが、ロールスクリーンも、アレンジが可能になっています。

たとえば、白いロールスクリーンだったとします。絵が趣味の人は、ロールスクリーン部分にオシャレなマスコットを描くなど、ちょっとした工夫ができますよね。ロールスクリーンの素材によっては、刺繍を施すこともできるはず。

このように、ロールスクリーンは、素材によってロールスクリーンそのものにアレンジできるのです。自分好みの使い方ができるというメリットがあります。

ロールスクリーンのデメリット

ロールスクリーンは窓辺の良きアイテムですが、メリットばかりではありません。ロールスクリーンにはデメリットもあるため、窓辺に設置する前によく考えたいもの。

ロールスクリーンのデメリットは5つあります。

1.音が気になる

2.ベランダへの出入りが面倒

3.巻き上げるときに失敗しがち

4.遮音性が低め

5.両端に隙間ができやすい

デメリット①ロールスクリーンは音が気になる

ロールスクリーンは巻き上げのときに音がします。ウェイトバー(ロールスクリーンの下側についている棒)が、風によって壁などにぶつかり、音を立てることもあります。

ロールスクリーンは「音が気になる」というお悩みが多いアイテムになります。音を気にするタイプの人は、あまり向かないアイテムかもしれません。

デメリット②ロールスクリーンはベランダへの出入りが面倒

ロールスクリーンをベランダに出入りする大窓やスライドガラスドアに設置していると、出入りが面倒になるというデメリットがあります。

カーテンの場合は、横にさっと引くだけ。しかしロールスクリーンの場合は、上に巻き上げるタイプのアイテムなので、出入りのためにわざわざ巻き上げなければいけないという面倒さがあります。

ロールスクリーンをちょっと持ち上げてベランダに出ようとしても、うっかり手を放してしまい、ウェイトバーが頭にゴンとぶつかって痛い思いをすることも。

設置場所によっては、ロールスクリーンだと手間がかかったり、怪我のもとになってしまったりするわけです。

デメリット③ロールスクリーンを巻き上げるときに失敗しがち

ロールスクリーンは、巻き上げのときに失敗しがちです。長年使っていると慣れてきますが、最初の頃や苦手な人は失敗し、何度も巻き直しすることに・・・。巻き直しを繰り返すうちに面倒になって「もう、ロールスクリーンはやめる!」となってしまう人も、実際にいます。

カーテンの場合は横にまとめるだけなので、失敗するということが、まずありません。ブラインドの場合はロールスクリーンと同じく、失敗することがあるようです。特に金属製のブラインドに多いのだとか。このあたりは、巻き上げのコツの習熟度や慣れ、アイテムとの相性があるかもしれませんね。

デメリット④ロールスクリーンは遮音性が低め

ロールスクリーンもカーテンと同じように、遮光性などの機能を持つタイプが少なからずあります。当店で人気のロールスクリーンにも、高い遮光性を誇るロールスクリーンがあります。

さくらインテリア商品チェック

ロールスクリーンの中でも機能性の高いものを選べば、カーテンと同じように、機能を生活に大いに役立てることができるはずです。ただ、ロールスクリーンの機能には、ひとつだけ注意したいポイントがあります。ロールスクリーンは、遮音性がやや低いというデメリットがあるのです。

ロールスクリーンを窓辺に設置すると、多少は防音効果があります。しかし、全体的にカーテンより薄手のタイプが多いため、音を遮る機能に対しては、カーテンに一歩譲る場合が多いのです。

デメリット⑤ロールスクリーンは両端に隙間ができやすい

ロールスクリーンも長さやサイズがぴったりのものを使うことで、極端に隙間ができてしまうようなことはありません。ただ、ロールスクリーンの性質上、風が吹き込んだりしたときに、カーテンよりも両端に隙間ができやすくなります。

カーテンの場合、閉め切っているところに風が吹き込むと、ふんわりと膨らみますね。対してロールスクリーンは、全体が浮き上がるようになります。ロールスクリーンは四角形でぴんと張られているため、ふんわり膨らむようなことはありません。全体が動いてしまうのです。そのため、カーテンよりも隙間ができやすいというデメリットがあります。

風が吹く度にふんわり膨らむカーテン。対して、浮き上がって、光がちらちらと入ってきてしまうロールスクリーン。窓を開けて使っているときのことも考えて選びたいですね。

最後に

ロールスクリーンには、カーテンやブラインドとは違った良さがあります。選ぶときは、メリットとデメリットを比較して、よく考えて選びたいもの。窓のタイプや内装なども考えて選びたいですね。

当店はロールスクリーンも扱っています。選び方に迷ったら、お気軽にご相談ください。