犬や猫のペットがカーテンを破いてしまった。カーテンに粗相をしてしまった。愛ネコがカーテンにじゃれて遊んでしまう。ペットを飼っているお客様から、よくカーテンのお悩み相談があります。ペットと快適に暮らすためには、どのようなカーテンを選べばいいのでしょう。
・ペットのいるお宅のカーテンの選び方のポイント
・ペットのいるお宅のカーテン使用で注意すべきポイント
相談の多い2つのポイントを、カーテン専門店が解説します。
カーテン選びのポイントに気をつけて、ペットとの快適な生活を目指しましょう。
ペットのいるお宅のカーテン選びの5つのポイント
ペットと暮らすお宅にとって、カーテン選びは悩みどころです。なぜなら、ペットがカーテンで遊んでしまったり、粗相をしてしまったりするから。
特に猫や仔犬にとって、ひらひら揺れるカーテンは格好の玩具。ついじゃれてカーテンを破いてしまったり、しつけの最中にカーテンへと粗相をしてしまったりと、ペットのいるお宅特有のお悩みが出てくるはずです。
ペットと飼い主家族が快適に暮らすために、カーテン選びではどのようなポイントに気を付けたらいいのでしょう。ペットのいるお宅のカーテン選びのポイントは、次の5つ。
1.ペットが活動する部屋はどこか考えてみる
2.カーテンの生地は「粗め」より「つるつる」
3.ペットの年齢や性格もカーテン選びの参考になる
4.ペットのいるお宅は洗濯や臭い対策も重要
5.ロールスクリーン・シェード・ブラインドも選択肢に入れる
ペットが活動する部屋はどこか考えてみる
家にペットがいるからといって、家全体のカーテンをペット仕様にする必要はありません。ペットの主な活動範囲を考えて、ペットがいる部屋や、ペットが行く可能性のある部屋のカーテンだけをペット仕様にすればOKです。
たとえば、ペットは居間と玄関だけを出入り自由にしているとします。この場合は居間と玄関付近のカーテンや調度を「ペットが活動すること」を考えて選べばいいわけですよね。
カーテンと取り付ける部屋にペットが来る可能性があるのか。ペットが過ごす部屋なのか。考えた上で、カーテン選びを行いましょう。
カーテンの生地は「粗め」より「つるつる」
カーテンが風で揺れると、ペットがじゃれることがあります。また、猫の場合はカーテンに上ってしまうことも。
カーテンで遊んで破いてしまう。カーテンにペットが上って困っている。このような場合は、カーテンの生地を「粗め」から「つるつる」に換えることをおすすめします。
粗めの素材でできているカーテンはペットの爪が引っかかりやすいため、じゃれたときに破けやすいのです。猫の場合は素材に爪を引っかけやすいため、粗めのカーテンは上りやすいカーテンになります。
カーテンにじゃれたり、上ったりすると、ペットの怪我にも繋がる可能性も。カーテンは爪が引っかかりにくく上りにくい「つるつる素材」がおすすめです。
ペットの年齢や性格もカーテン選びの参考になる
カーテンを選ぶときは、ペットの年齢や性格も参考になります。
猫や犬は子供の頃はやんちゃですが、年を経るに従って落ち着きを見せる子も少なくありません。子どもの頃はカーテンにじゃれたり上ったりしていても、成犬や成猫になるに従って、カーテンへの興味を失うことも。ペットの性格によっては、カーテンに一切興味を示さないこともあります。
ペットの行動からカーテンへの興味の度合いをはかり、カーテン選びに活かしましょう。
ペットのいるお宅は洗濯や臭い対策も重要
ペットのいるお宅は、カーテンの臭いや手入れも気になるのではないでしょうか。消臭スプレーなどの対策もありますが、消臭スプレーでできる対策には限界があります。消臭スプレー自体を、ペットの体や香りへの敏感さを考えて避けるお宅もあることでしょう。
カーテンには、消臭機能のあるカーテンもあります。消臭機能のあるカーテンとは、臭いを分解する機能のあるカーテンや、臭いが付着しにくいカーテンのことです。除菌機能に優れているカーテンも販売されているので、汚れや臭いが気になるお宅は消臭や除菌の機能を持つカーテンを選ぶといいでしょう。
カーテンには自宅で洗えるタイプと、洗濯屋でなければ洗うことが難しいタイプのカーテンがあります。ペットの粗相対策や汚れ対策、臭い対策のためにも、こまめに洗濯できるタイプのカーテンを選ぶこともおすすめです。
ペットの粗相対策の場合は、同タイプのカーテンを予備としてストックしておくといいでしょう。すぐに洗えないときに重宝します。
ロールスクリーン・シェード・ブラインドも選択肢に入れる
日光除けや視線避けなどを目的にカーテンを使う場合は、カーテン以外の選択肢を検討してみてはいかがでしょう。
日除けや視線避けに使えるカーテンによく似たアイテムとして、ロールスクリーンやシェード、ブラインドなどがあります。これらのアイテムをカーテンの代わりに購入するのもおすすめです。
ロールスクリーンやシェードなどは、いろいろなタイプが販売されています。必要なときに必要なだけ、さっと使える便利なタイプもありますよ。
ブラインドは金属感が気になるという人もいますが、最近では木製のブラインドなども販売されています。ブラインドも、インテリアにかなり合わせやすくなっているのです。
ペットのいるお宅のカーテン使用で注意すべきポイント
ペットと飼い主が快適に暮らすためには、カーテンの使い方にもちょっとしたコツが必要です。当店に寄せられるペットとカーテンのお悩みの中から、ポイントを3つピックアップしました。
1.カーテンの「ひらひら」にペットが反応するときの対処法
2.カーテンにじゃれていると思ったら別のものにじゃれていた
3.カーテンの付属アイテム選びにも注意が必要
カーテンの「ひらひら」にペットが反応するときの対処法
ペットのいる部屋にカーテンを取り付けると、風でカーテンがひらひら揺れたときにペットが反応することがあります。
カーテンは端の方にカーテンベルトなどでまとめても、ひらひらと揺れることがあるのです。ペットがカーテンのひらひらとした揺れに反応する場合は、カーテンのまとめ方やカーテンのタイプを考える必要があります。
カーテンが柔らかめの場合は、捲り上げて裾を結ぶことも可能です。カーテンベルトでまとめず、カーテンがひらひらしないように結ぶという方法もあります。また、カーテンにはどっしりした質感のものもあるため、風で揺れないようなどっしりしたカーテンを付けてもいいかもしれません。
風にあまり揺れないどっしりしたカーテンを探す場合は、カーテンの専門店に相談した方が、より生活状況に合ったものが見つかりやすくなります。
カーテンにじゃれていると思ったら別のものにじゃれていた
カーテンが薄い色合いや、影が映りやすい材質の場合に起きる可能性のあることです。犬や猫がカーテンにじゃれついているようで、実は別のものにじゃれていたケースになります。
色の薄いカーテンや素材が薄手のカーテンは外の影が映りやすいところが特徴です。そのため、外の鳥や虫の影や、車のライトなどにペットが反応していることがあります。カーテンが薄手の場合や影が薄い色合いの場合は、カーテン自体にじゃれているのか、それともカーテンに映る影などにじゃれているのか見定めることが重要です。
影にじゃれている場合は、影対策をしたり厚手のカーテンや色の濃いカーテンに換えたりすることで、ペットがカーテンに悪戯しなくなることがあります。
カーテンの付属アイテム選びにも注意が必要
カーテンにはタッセルやカーテンベルトなどの付属アイテムもあります。タッセルは豪奢なものから可愛らしい物までいろいろ。カーテンベルトも、鎖状のものからマスコットつきのものまで、いろいろな種類が出ています。
ペットの中には、カーテン自体に興味を示さなくても、カーテンベルトやタッセルなどに興味を示す子もいるため、注意が必要です。
ペットがじゃれつくため、ひらひらしたカーテンベルトやマスコットつきのカーテンベルトでカーテンをまとめるようにした。すると、カーテンにプラスしてカーテンベルトにじゃれつくようになり、悪戯が悪化した。このような話も耳にします。
タッセルやカーテンベルトは、「ひらひらしていない」「揺れない」など、ペットの好奇心をそそるタイプはリスクあり。カーテンを交換してもタッセルやカーテンベルトで悪戯が続くこともあるため、基本的にペットがじゃれつかないようなタイプを選ぶことをおすすめします。
タッセルをなくしたり、カーテンベルトを交換したりすることで、ペットの悪戯が止んだケースもあります。
最後に
ペットのいるお宅は、カーテン選びで悩みがちです。基本的に「ペットがじゃれにくい(爪が引っかかりにくい)」カーテンや、手入れのしやすいカーテンなどを選ぶとOKです。機能の面では、ペットの臭い対策として、防臭などの機能があるカーテンがおすすめになります。
カーテン選びで迷ったら、専門店へとお気軽にご相談ください。ペットと快適な暮らしをするための、より良いカーテン選びをお手伝いいたします。