カーテン生地素材の長所と短所は?

カーテン

カーテンにはいろいろな生地素材が使われています。生地素材によって長所と短所があるため、カーテンを選ぶときは生地素材に注目することも重要です。

カーテンに使われている生地素材ごとの長所と短所について解説します。

カーテンに使われている生地素材にはどんなものがあるの?

カーテンに使われている代表的な生地素材は7種類です。

1.ポリエステル

2.コットン

3.アクリル

4.リネン

5.ナイロン

6.レーヨン

7.ウール

オーダーメイドなどでカーテンを作った場合、この他の生地素材が使われている可能性もあります。

ただ、市販されているカーテンの場合は、大体この7種類が生地素材です。

ポリエステル

日本で生産されているカーテンの多くに使われている素材がポリエステルです。ポリエステルは合成繊維としての生産数が多いため、自然とカーテンに使われることも増えるという理屈になります。市販カーテンからオーダーメイドカーテンまで、ポリエステルが使われているカーテンを目にする機会は多いはず。

ポリエステルの長所は、型崩れや縮み、しわに強いところです。耐久性も高く、ゴミやカビ、熱などにも強い生地素材だという長所もあります。ポリエステルはカーテン生地素材の中でも乾かしやすいため、洗濯のときに楽という長所も。

ポリエステルの短所は、吸湿性が悪いところです。静電気が起きやすい生地素材なので、触ったときにバチバチしたり、ホコリなどが付着したりしやすいという短所もあります。

コットン

コットンとは綿のこと。肌触りが良いので、よく衣服の素材にも使われます。コットンを生地素材に使ったカーテンは自然で素朴な風合いが魅力。コットンカーテンはファンも多いのですが、短所もあるため選ぶときは注意が必要です。

コットンの何よりの長所は吸水性や通気性の良さ。衣類に使われる生地素材だけあり、肌触りも抜群です。保温性にも優れ、静電気が起きにくいという長所もあります。

コットンの短所は、変色しやすく縮みやすいところ。しわになりやすいところも短所です。洗濯のときに注意が必要な素材なので、洗濯方法を間違えると1回でダメになってしまうことも。

時間とともに黄変しやすいところも短所です。

アクリル

アクリルは石油で作られる生地素材です。合成繊維としても一般的ですね。

アクリルはウールに風合いが似ていることから、ウールの代わりに使われることもあります。カーテンの素材としても、アクリルは一般的で、よく使われています。

アクリルの長所は、軽くしわや縮みに強いところです。また、合成繊維なので耐久も高く、虫や日光などにも強いカーテンになります。型崩れもしにくいカーテンです。

アクリルの短所は、静電気が起きやすく、火や熱に弱いところです。耐熱や防炎には、やや弱いという感じでしょうか。吸水性も低めです。

リネン

リネンは麻のこと。人類最古の生地素材とも言われ、昔からいろいろな製品に使われてきました。コットンと同じく、自然素材を好む人の中にファンの多い生地素材です。市販のカーテンにもコットンはよく使われています。

リネンの長所は、抗菌性や吸水性、通気性の高さです。風にふわりとそよぐリネンのカーテンは清涼感もあるため、涼しい印象を与えます。洗っても早く乾く素材なので、吸水・抗菌・通気という特徴も合わせて非常にカーテン向きの生地素材です。

リネンの特徴はしわになりやすいところ。弾力性に乏しいので、しわが気になるという人にはあまりおすすめしない素材です。

保湿性が乏しいという短所もあります。経年により、ややザラザラした手触りになるところも短所です。

ナイロン

ナイロンは世界初の合成繊維であると言われ、世界中のいろいろな製品に使われています。ナイロンの質感はつるりとしているところが特徴。天然素材の絹によく似た質感であるとも言われています。

ナイロンの最大の長所は、弾力性が高いところです。高弾力によりしわが付きにくく、型崩れや縮みもほとんどないと言われています。薬品やカビ、水、虫などにも強い生地素材です。

ナイロンの短所は、熱やガス、日光に弱いところ。特に日光やガスは、カーテンの黄色を引き起こします。静電気が発生しやすいところも生地素材としての短所です。

レーヨン

レーヨンは、光沢と艶を帯びた生地素材です。肌触りはシルクに似ており、非常に滑らかです。柔らかさもある生地素材がレーヨンになります。レーヨンはほかの生地素材や糸と混ぜて使うことにも向くため、よく混ぜて使われている生地素材でもあります。

レーヨンの長所は、吸水性と吸湿性に優れているところです。レーヨンをカーテンに使うと発色がよく、ひだ(ドレープ)の美しいカーテンになります。

レーヨンの短所は、お手入れが大変なところ。伸びやすく、しわになりやすい上に、摩擦に弱いという特徴があります。また、洗濯によって強度が低下する可能性があるため、自宅で簡単に洗濯することは難しい生地素材です。カーテンを傷つけないよう、洗濯屋などにお手入れをお願いしたい生地素材になります。

ウール

ウールは羊毛です。フランスやオーストラリア、ニュージーランドで特に生産が盛んな生地素材になります。

ウールの長所は、温かく保温性に優れるところです。セーターを想像してみてください。ふわふわと温かく、冬場には重宝しますよね。まさにウール生地素材の長所はそこなのです。ほかにも、しわになりにくく、型崩れもしにくいところがウールの長所になります。吸湿性や撥水性にも優れる生地素材です。

ウールの短所は、水洗いすると縮んでしまう可能性があること。セーターを洗うと、縮むことがよくありますね。それと同じです。また、セーターに虫食い穴ができやすいように、ウール生地素材のカーテンも虫に弱いところがあります。

最後に

カーテンは見た目や機能も重要ですが、生地素材も重要なカーテン選びのポイントになります。

生地素材には、それぞれ長所と短所があるため、その生地素材を使ったカーテンに長所と短所が反映されるのです。生地素材の長所と短所を知って、生地素材の個性を踏まえたカーテン選びをしましょう。

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