「和室には障子では?」「和室にカーテンは合うの?」と思うかもしれません。意外かもしれませんが、色柄によっては和室にもカーテンはマッチします。また、和室にカーテンをつけることにはメリットもあるのです。
ただ、和室にカーテンをつける場合は「どのような色柄を選べばいいのか」が問題になります。カーテンの色柄によっては和室から浮いてしまいます。和室にカーテンをつけるときは、色柄選びは重要な問題です。
今回の記事では、和室に合わせたいカーテンの色柄を具体的に3タイプ提案いたします。
和室にカーテンをつけるメリットは?
和室にカーテンをつけることにはメリットがあります。色柄を選べば和室にマッチしインテリアとして活躍すること以外にも、和室にカーテンを合わせることには意外なメリットがあるのです。
メリット①障子のような張り替えが必要ない
和室によく使われているのは障子です。障子も陽射しや人の視線を防ぐ窓周りのアイテムで、和室には昔から使われているだけあって、デザインもよく馴染みます。
ただ、障子の場合は障子紙の張り替えをしなければならないところが難点です。通常の障子紙の場合は、うっかり破いてしまうと、すき間から室内が見えてしまいます。破れた障子は見た目もあまりよくありません。
カーテンの場合は張り替えをする必要はありません。指で簡単に穴が開くわけでもないので、障子より扱いが楽ではないでしょうか。
メリット②お手入れが比較的簡単である
カーテンはお手入れが簡単というメリットもあります。
障子などは張り替えになりますが、カーテンは障子紙よりも基本的に破れにくいはずです。張り替えをする必要はありません。ウォッシャブルタイプの場合は洗濯表示に従って自宅で洗濯できます。基本的なお手入れは「汚れたな」と感じたら洗濯で問題ありません。
メリット③畳や壁、調度の日焼け防止になる
和室の畳や家具、掛け軸などの調度は強い光にさらされると劣化や変色が進んでしまいます。カーテンは光を遮りますので、家具や畳の変色や劣化を防げるというメリットがあります。
カーテンの場合は陽射しがどれくらい射し込むか考え、和室の状況に合った遮光等級や加工のものを柔軟に選ぶことも可能です。
メリット④和室の暖房効率がアップする
冬場の和室は冷えるのではないでしょうか。暖房をつけていても、手足が冷たくなるような寒さを感じることも少なくありません。
カーテンは冷たい窓と窓側の冷えた空気を仕切り、室内の暖かくなった空気を逃がさないようにします。カーテンは寒い和室の暖房効率をよくしてくれるというメリットがあります。
夏場はカーテンが冷房の冷たい風を室内に閉じ込めますので、カーテンによって冷房効率がよくなる点もメリットです。
メリット⑤色柄が豊富なので和室の雰囲気に合わせられる
カーテンは色柄が豊富です。洋風のものもあれば北欧風や和風、中華風のものもあります。柄とカラーのバリエーションが豊富なため、和室の雰囲気や調度に合わせやすいというメリットがあります。
和室にマッチするカーテンの色柄3タイプ
和室にカーテンを合わせるときは、マッチする色柄を選ぶのに苦労するのではないでしょうか。カーテンの色柄の中から入手しやすく、和室にマッチするものを3つセレクトしました。
タイプ①柄なしの無地カーテン
和室にマッチするカーテンとして最初にご紹介するのは、柄なしの無地カーテンです。
和室は落ち着いた部屋ですし、柄によっては掛け軸や花といった調度の喧嘩してしまうかもしれません。無地のカーテンなら柄による強い主張はありませんので、和室の静かな雰囲気を壊すことなく使えます。また、調度や家具、畳の色などに合わせて選べるところも無地カーテンの魅力ではないでしょうか。
無地カーテンの色は和を思わせる色がおすすめです。落ち着いた抹茶のような色や木の色などを取り入れてみてはいかがでしょう。

タイプ②柄なしの無地カーテン(遮光等級1~2級)
同じ柄なしの無地カーテンですが、こちらは機能性を重視して選ぶパターンです。
和室の畳は日焼けしやすいため、遮光等級が高くどのような部屋とも馴染みやすい無地カーテンを選んではいかがでしょう。
遮光等級は1級の方がより光を遮る機能が強くなっています。遮光等級1級の場合は、昼間でもカーテンを閉めると和室の中が夜くらい暗くなり、家族の顔もよく見えなくなります。遮光等級2級はカーテン色が薄っすら分かり、家族の顔や自分の指も薄っすら分かるくらいの暗さです。
和室にマッチするカーテンの色としては、すでにご紹介した和の色があります。この他に、ベージュなども畳や木目の色によってはよく馴染みます。

タイプ③自然素材のシンプルな柄のカーテン
和室の床が畳の場合は、自然素材のカーテンもおすすめです。自然素材のカーテンは風合いがナチュラルなので、和室の雰囲気にも自然とマッチするはずです。風にそよいで畳に柔らかな陰影ができるところもステキですよ。
自然素材のカーテンの中でも「ドゥニーム」などは落ち着いた色合いが特徴です。ほぼ無地のような色柄なので、和室にそっと寄り添うようなシンプルカーテンになります。
この他には「アルディ」なども、調度や家具の色、和室の雰囲気によってはおすすめです。アルディはボーダー柄で、窓辺に下げると色合いや透過する光が柔らかに感じられます。畳に落ちる光を緩和しつつ室内の雰囲気を柔らかくしたいときにおすすめの自然素材のシンプルカーテンです。

最後に
和室には畳や調度などがありますので、カーテンで光を防ぐことにはメリットがあります。
カーテンの場合は張り替えも必要ありませんし、冷える和室の暖房効率もアップするというメリットもあるのです。夏場の場合はカーテンによって冷房効率もアップするため、和室にカーテンをつけることには陽射しを防ぐ以外にもメリットがあります。メリットを考えて、和室にカーテンを合わせてみてはいかがでしょう。
ただ、和室にカーテンを合わせるといっても、色柄で悩むのではないでしょうか。
今回の記事では、当店のカーテンの中でも和室におすすめの色柄をセレクトしました。和室に合わせてカーテン選びの参考にしていただければと思います。