カーテンには両開きタイプのカーテンと片開タイプのカーテンがあります。中央から左右に開閉するタイプが両開きカーテンで、左右の端からもう片方の端へ開くタイプが片開きのカーテンです。
一般的にはよく両開きのカーテンが使われるのですが、窓のタイプや目的によっては片開カーテンの方が適するケースがあります。
・片開きカーテンの特徴
・片開きカーテンと両開きカーテンの違い
・片開きカーテンのメリット、デメリット
・片開きカーテンが向くケース
カーテン専門店のスタッフが、片開きカーテンについてご紹介します。
片開きカーテンの特徴とは?
片開きカーテンの特徴は「開き方」と「枚数」です。
片開きカーテンは両開きとカーテンの開け方が違います。両開きはカーテンを中央から開けますが、片開きのカーテンは右あるいは左からもう片方に向かって開けるのが特徴です。両開きと片開きでは開け方が違うわけです。
片開きカーテンのもうひとつの特徴は枚数になります。両開きのカーテンは左右2枚ですが、片開きのカーテンは1枚です。
片開きカーテンと両開きカーテンの違い
片開きカーテンと両開きカーテンの違いはすでにお話しした枚数と開け方、その他に向くケースです。
片開きカーテンが向くケースについては後の見出しでお話します。
片開きカーテンのメリット
一般的には両開きのカーテンがよく使われますので、片開きのカーテンを使うことにメリットはあるのかと思うかもしれません。片開きのカーテンも利用が向くケースで活用すればメリットがあります。
メリット①片開きカーテンは価格をおさえられる
片開きカーテンは両開きカーテンと違って1枚です。布の面積やカーテン素材にもよるため必ずとはいえませんが、枚数の少ない片開きカーテンの方が価格をおさえられる可能性があります。
メリット②片開きカーテンは柄が途切れない
両開きカーテンの場合は2枚のカーテンを使うため、中央部分で柄が途切れてしまうことも少なくありません。しかし片開きカーテンの場合は1枚なので、中央で柄が途切れることはありません。
メリット③片開きカーテンはすき間が開きにくい
両開きのカーテンは中央から両側に向かって開くため、中央にすき間ができやすいのです。対して片開きのカーテンは左右どちらかからもう片方に向かってカーテンを開閉するため、中央にすき間ができることはありません。
片開きカーテンのデメリット
片開きのカーテンには不便な点がふたつあります。
デメリット①窓の鍵位置によっては開錠しにくい
片開きのカーテンは左右どちらかから開閉するため、窓の中央に鍵があると開けにくいというデメリットがあります。
たとえば、左右のガラス戸の真ん中に鍵がついていたとします。このタイプのガラスとは珍しくないはずです。このようなガラス戸、あるいはガラス窓に片開きのカーテンをつけてしまうと、中央にすき間がないため、鍵の開け閉めのたびにカーテンも開け閉めしなければいけません。
両開きのカーテンの場合は中央にすき間がありますので、あえて開閉しなくてもすき間から鍵の開け閉めもできますよね。窓・戸のタイプによっては、片開きのカーテンは鍵の開閉に手間がかかってしまうわけです。
デメリット②カーテンを開けたときにアンバランスになる
両開きのカーテンの場合、カーテンを開くと左右にそれぞれカーテンをまとめられます。しかし片開きのカーテンの場合は左右どちらかに開くことになるため、両開きのように左右均等にまとめることができないのです。
特に気にしないという人もいますが、片開きカーテンのまとめ方をアンバランスに感じる人もいます。
片開きカーテンが向くケース
片開きカーテンの利用が向いているのは次のようなケースです。
室内の遮光を重視したいケース
両開きのカーテンは中央にすき間ができますが、片開きのカーテンは中央にすき間がありません。中央にすき間ができる両開きのカーテンの場合は工夫しないと左右のカーテンの合わせ目の部分から光が入り込んでしまいます。
片開きのカーテンは中央にすき間ができないため、両開きカーテンのように中央から光が入り込むことはありません。遮光を重視したい場合に向いています。
カーテンのすき間から室内を見られたくないケース
すでにお話しているように、片開きのカーテンは中央にすき間が開きません。よって、中央のすき間から室内を除かれることが嫌な場合は片開きのカーテンが向いています。
洗濯物をたくさん乾す部屋や寝室、着替えをする部屋などは片開きを検討しても良いかもしれません。
カーテンの柄が途切れるのが嫌なケース
両開きのカーテンは左右に1つずつカーテンを下げ、合計2枚で活用します。そのため、左右のカーテンの合わせ目である中央のところで柄が切れてしまい、左右のカーテンの柄が合わないことも少なくありません。
片開きのカーテンは布が1枚なので、柄が途切れるのが嫌な場合は向いています。
窓が小さくて両開きだと隠れてしまうケース
窓が小さい場合、両開きのカーテンだと窓が隠れてしまうことがあります。
玄関脇や洗面所、キッチンによくある小窓の場合、両開きのカーテンをつけて左右にまとめた場合、窓が小さいため窓の面積がある程度隠れてしまうことがあるのです。採光や換気がしにくくなってしまいます。
小さな窓の場合は片開きのカーテンが向いています。
最後に
片開きのカーテンのメリットや向くケースについてお話ししました。
カーテンには両開きタイプと片開きタイプがあり、よく使われているのは両開きタイプのカーテンです。しかし、窓が小さく両開きカーテンではまとめても隠れてしまう場合などは片開きカーテンの方が使いやすいかもしれません。
この他に、カーテンの中央から光を入れたくない場合や、左右の合わせ目から室内を見られたくない場合などは片開きのカーテンを検討しても良いかもしれません。
片開きのカーテンにも両開きのカーテンにも良い面はあります。生活スタイルに合わせて使いやすいカーテンを選んでください。
カーテン選びで迷ったら、お気軽に当店へご相談ください。