ラグに牛乳をこぼした!臭いと雑菌の対処はどうすればいいの?【専門店が解説】

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ラグにこぼして困る飲み物の代表格が「牛乳」ではないでしょうか。ラグだけでなく、クッションや絨毯、ソファーなどにこぼしても困ってしまいますよね。ジュースやワインをこぼしても「色がつく」「べたつく」などの問題がありますが、牛乳をこぼしたときは、また別のことで頭を抱えなければいけません。

ラグに牛乳をこぼしたときは、どのように対処すればいいのでしょう。

・ラグに牛乳をこぼしたときの対処法

・ラグに牛乳をこぼしたときの臭いの対処法

・ラグに牛乳をこぼしたときの雑菌の対処法

以上の3つに分けて、ラグにこぼした牛乳への対処を説明します。

ラグに牛乳をこぼしたときの2つの問題点

ラグに牛乳をこぼしたときに放置することは賢明ではありません。

たとえば、ラグに水をこぼしたときなら、放置してもいいかもしれません。水はいずれ乾きますし、無臭です。色がつく心配もありませんから、大量にこぼしたような場合でもなければ放置しても問題ないでしょう。

しかし、牛乳は違います。牛乳を放置しておくと「臭い」「雑菌」という2つの問題があります。

牛乳も放置しておけば、いずれ乾きます。しかし牛乳は臭いがありますから、放置して乾燥させると独特の臭いがラグに残ってしまうわけです。牛乳を拭いた後の雑巾の臭いなどを想像すれば、臭いという点でこぼした牛乳を放置することは推奨できないことをよく分かっていただけるはずです。

また、牛乳をこぼして放置してしまうと、雑菌の心配もあります。水と違って牛乳は雑菌や臭いによって困る可能性が高いため、ラグにこぼしたときは早めに対処しましょう。

ラグに牛乳をこぼしたときの対処法

ラグに牛乳をこぼしたときは急いで次の2つのことを行いましょう。

ウォッシャブルタイプのラグ(自宅の洗濯機で洗濯できるタイプのラグ)の場合はいきなり洗濯機に入れてもいいのですが、牛乳で濡れているラグを洗濯機まで運ぶのは大変です。部屋の床や廊下に落ちて二次被害になるかもしれません。

次に洗濯するか、洗濯せずに臭い対策するかを問わず、まずはこぼした牛乳を拭いてください。

・ラグにこぼした牛乳をタオルなどで拭く

・ラグの牛乳を零したところを濡らして固く絞ったタオルでさらに拭く

最初に牛乳を拭くタオルと、水で濡らして絞ったタオルはそれぞれ別々の物を使ってください。牛乳を拭いたタオルも臭いのもとになりますから、すぐに洗濯に回してくださいね。

ラグを拭くときに撫でるように拭いてしまうと、牛乳をこぼしていな部分にまで汚れや臭いがついてしまいます。牛乳の雫や汚れをタオルに吸い込ませるように、とんとんと叩くようにして拭きましょう。

ラグに牛乳をこぼしたときの臭いの対処法

ラグにこぼした牛乳を拭いた後は、臭い対策をしておく必要があります。

牛乳の臭いは強いですから、臭い対策をしていないと、拭いても臭いだけ残ってしまいます。そこに老廃物やホコリなどの汚れが混じると、生乾きの雑巾のような強烈な臭いになってしまうのです。ラグに酷い臭いを残さないためにも、タオルでラグを拭いた後は臭い対策をしておくことが重要になります。

臭い対策としては、2つの方法が考えられます。

・ラグの洗濯表示を確認してすぐに洗濯する

・ラグの洗濯表示を確認して洗濯洗剤などで拭く

自宅で洗濯できるラグかどうか、まずは確認してください。自宅で洗濯できるラグの場合はすぐに洗濯してください。牛乳をこぼしたときの汚れ、臭いを一気に除去できる方法として最良なのは、やはり洗濯です。洗濯したら、後は乾して対処は終了になります。洗濯の場合は次の見出しである雑菌への対処もする必要はありません。

ラグが洗濯できない場合や、季節的に乾かすことに時間がかかり洗濯が難しい場合などは、ラグを洗濯洗剤で拭くという方法もあります。

まずはラグの洗濯表示を確認してください。次に、少量のぬるま湯などに洗濯洗剤を溶かします。後は洗剤液にタオルをつけ、牛乳をこぼしたところを叩くようにして洗剤液を染み込ませます。濡らしたタオルで拭けば、簡易的な洗濯ができます。一度で牛乳の臭いや汚れが取れていない場合は、何度か繰り返してください。その際は、タオルに洗剤液を付けて拭き、水やぬるま湯で濡らしたタオルで拭くことを繰り返しているうち、タオルや洗剤液なども牛乳の臭いになってしまうことがあるため、適度に取り換えた方がいいでしょう。

すぐに洗濯できない場合も、この方法で応急処置しておけば、かなり臭いを防げるはずです。

ラグに牛乳をこぼしたときの雑菌の対処法

ラグに牛乳をこぼしたときは、雑菌についても対処しておきましょう。

前の見出しでお話した洗剤液での水拭きや洗濯でも雑菌対策はできますが、他にも2つの方法があります。どちらの方法も、臭いや牛乳による汚れ対策にもなる方法です。

・酸素系漂白剤を使って牛乳を拭き取る

・重曹を使って牛乳の雑菌や臭いの対策をする

塩素系漂白剤は色落ちにつながるリスクがあるのですが、酸素系の場合は色落ちのリスクが低くなります。酸素系漂白剤をぬるま湯などに溶かして、洗剤液と同じようにタオルに含ませて叩き洗いします。臭いや汚れを確認しながら叩き洗いを繰り返したら、最後にしっかりぬるま湯などで濡らしたタオルで漂白剤成分を拭いてください。拭いた後に乾いたタオルで乾拭きしてもいいでしょう。

重曹を使う方法は、牛乳をこぼしたところに重曹をまくだけです。半日ほどで重曹が乾きますので、後は掃除機で吸い取るだけです。ただ、大量の重曹を吸い込んでしまうと掃除機が詰まってしまう可能性もあるため、量が多い場合は先に捨てるなど、工夫が必要になります。

重曹をまいた跡が気になる場合はタオルなどで拭いておくといいでしょう。

最後に

ラグに牛乳をこぼすと汚れも心配ですが、雑菌や臭いが問題になります。牛乳は特に放置すると強烈な臭いがするため、ラグにこぼしたときは臭い対策も含めて早めの対処が必要です。

牛乳をこぼしたときの対処法には洗剤で拭く方法や洗濯、重曹を使った方法などがあります。そのときにできる方法で早めに対処しましょう。

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