ラグを使っていると、うっかり焦げ跡をつけてしまうことがあります。火事にならずに幸いと言えばその通りですが、お気に入りの色柄のラグに焦げ跡がついてしまうとやはりショックですよね。ラグの上で寛ぐたびに「焦げ跡が目立つな」と気になってしまうかもしれません。
また、ラグの焦げ跡は感触も気になるもの。ラグの上を歩いたときや、ラグに触ったときにゴソゴソとした固い感触が気になってしまい「交換しようかな」と思うケースも少なくありません。
ラグの焦げ跡の対処法について解説します。ラグに焦げ跡をつけたときにNGな対処法についても説明しますので、ぜひ参考にしてください!
ラグの焦げ跡のよくある原因とは?
そもそも、ラグの焦げ跡の原因としてはどのようなものがあるのでしょう。
使っているラグに自分から火をつける人はまずいません。焦げ跡がつくには「うっかり」な原因があったのではないでしょうか。
ラグに焦げ跡をつけてしまうよくある原因を知っておくと、原因にまつわる行動をするときにより注意できますよね。ラグの焦げ跡のよくある原因について、簡単に説明します。
原因①タバコの灰を落としてしまった
ラグの焦げ跡の原因としてよくあるのがタバコの灰をラグに落としてしまったケースです。
タバコの灰を灰皿に落とそうとしてうっかりラグに落としてしまうケースや、寝たばこによりラグを焦がしてしまうケースなどが考えられます。寝たばこは火事にもつながるため、タバコには注意したいですね。
原因②蚊取り線香やお香などで焦がした
ラグの焦げ跡の原因としては、蚊取り線香やお香などもよくあります。
たとえば、夏場にラグの上に蚊取り線香を置いていたとします。蚊取り線香の灰がうっかりラグに零れてしまい、焦げ跡になるケースがあるのです。お香に関しても同じです。
この他に、火を点けた状態で蚊取り線香の長さを調節するために折って、欠片が飛んでラグが焦げることもあります。蚊取り線香やお香は私室などで使うことがあるため注意したいですね。
蚊取り線香やお香以外にアロマキャンドルなどでラグを焦がしてしまうこともあります。
原因③誕生日ケーキのロウソクなどで焦がした
部屋でお子さんの誕生日などを祝ったときに、消してすぐのマッチを落としたり、誕生日ケーキ用のロウソクが落ちたりしてラグが焦げることがあります。
高温になったロウソクのロウなどが垂れてラグを焦がしてしまうこともあります。お祝いの席でのうっかりで、ラグに焦げ跡がついてしまうのもよくあるケースですよね。
ラグに焦げ跡がついたときの対処法とは?
ラグに焦げ跡がついていると手触りが元のラグと違ってきます。見た目も気になってしまいますよね。
ラグを焦がしてしまうと、完全に修復することは基本的にできません。ただ、手触りや見た目をある程度改善することは可能です。
対処法としては次のようなものがあります。
・ウール素材の場合は黒く焦げた部分を落とす
・合成繊維の場合は黒く焦げた部分を埋め込む
対処後に臭いなどが気になる場合は、自宅で洗濯できるラグなら一度洗濯しておくといいでしょう。
対処法①ウール素材の場合は黒く焦げた部分を落とす
ウール素材の場合は焦げたところが固くなります。手触りが気になるのはウール素材のラグではないでしょうか。
ラグが焦げ、焦げ跡が固くなってしまっている場合は、焦げ跡を削ぐ方法が考えられます。削ぐといってもナイフなどでがりがり削ってしまってはラグを傷めますので、道具としては歯ブラシなどを使います。
歯ブラシを用意したら、焦げた部分を優しく擦ってください。擦ることで焦げた部分が少しずつ取れます。取れた焦げ跡は掃除機で吸ってしまうといいでしょう。歯ブラシは新品でなくてもよく、捨てるものを洗って再利用しても構いません。
削った焦げ跡のゴミが気になる場合は、洗濯表示などを確認して、一度洗濯をしておくことをおすすめします。
焦げ跡が広範囲に渡っている場合は買い替えた方がいいでしょう。
対処法②合成繊維の場合は黒く焦げた部分を埋め込む
ナイロンなどの合成繊維は焦げ跡が溶けてしまいます。溶けた部分を補ってあげると、焦げ跡を塞ぐことが可能です。
ラグの端のあたりの毛(目立たない部分)をちょっとだけカットします。木工用ボンドなどの乾くと透明になるアイテムを使い、カットした毛で焦げ跡を埋めてください。埋めた毛がキレイにくっ付けば修復は完了です。
この方法で対処するときは、ラグの端の毛などを切り過ぎないように注意してください。また、焦げ跡が広範囲に渡る場合は、この方法で補修するにも限界があります。端の毛がなくなってしまいます。
焦げ跡の範囲が広い場合は無理に補修しようとせず、買い替えを検討した方が無難です。
なお、この方法でラグを補修すると、洗濯中に埋めた部分が取れてしまうことがあります。洗濯後は焦げ跡の補修が取れていないかよくチェックしてください。
ラグに焦げ跡がついたときのNG対処とは?
ラグに焦げ跡がついたときのNG対処法は漂白剤を使用することです。
ラグに焦げ跡がつくと「焦げ色を改善したい」と思って漂白剤を使おうと思うかもしれません。ラグを焦がしたときに漂白剤を使ってしまうと、かえってラグを汚してしまう可能性があります。また、漂白剤を使ってしまうと、ラグの色落ちや色ムラにつながる可能性があるのです。漂白剤で対処してしまうと、ラグにさらなるダメージを与えてしまう原因になるため、焦げ跡への対処時は使わない方が無難です。
この他に、NGとはいいませんが、洗剤を使うこともおすすめできません。焦げ跡は汚れや臭いではないため、洗濯洗剤などで色を落とすことはほぼ期待できないのです。ラグに焦げ跡がついてどうしても色や感触が気になる場合は、上記の対処や買い替えなどで対応しましょう。
最後に
生活上の不注意からラグに焦げ跡ができてしまうことがあります。
ラグの焦げ跡は処置することも可能です。しかし、焦げ跡の範囲が広い場合などは、補修が難しいのが現実です。焦げ跡を削る補修方法などは、対処後も触った感じが気になることもあります。
ラグを焦がした場合は、買い替えを検討してはいかがでしょう。ラグの交換に迷ったら、お気軽に当店へご相談くださいね。