ラグに血がついてしまった!染み抜きの方法を専門店が解説

ラグ

ラグの上で血や怪我の処置をすることは珍しくありません。

たとえば料理。料理をしていてうっかり指を切ってしまい、ラグの上で手当てをすることもありますよね。自宅の庭で家庭菜園の世話をしていて、うっかり手を怪我することもあるかもしれません。

買い物中に靴擦れができて「痛いな」と思いながら帰宅し、足に血がにじんでいることもあります。このようなときも、靴を脱いだ後にラグの上で処置することがあるはずです。

ラグの上で血や怪我の処置をすると、ラグに血が落ちてしまうことがあります。血はコーヒーや赤ワインのように色の濃い液体ですから、そのままにしておくとシミができてしまうのです。

ラグに血を落としたときにシミ・汚れを処置する方法をラグ専門店が解説します。

ラグに血シミができてしまったときに最初にすることは?

ラグに血が落ちてしまうシチュエーションを想像すると「まずは怪我の処置。ラグのことは後回し」という状況かもしれません。出血するような怪我を放置しておくことはできませんから、まずは血や怪我の処置をすることが優先です。

しかし、血のシミを放置しておくと色がそのまま残ってしまいますから、怪我の処置が済んだらすぐにラグの方の染み抜き処置を行いましょう。ラグの血のシミは、染み抜きに早く着手するほど抜けやすくなります。

優先順位は「怪我の処置」、それから「すぐに染み抜き」です。

ラグの血のシミを染み抜きする3つの方法

ラグの血のシミを染み抜きする方法は3つあります。3つの方法はどれかひとつを使うのではなく、併用することでより血の染み抜きがしやすくなります。

ラグに血を落としたらまずはラグの応急処置をする

ラグに血を落としたときは、まずはラグの応急処置をします。応急処置はふたつ。

・ティッシュで落とした血を拭く

・水で濡らしたティッシュやタオルで血を拭く

いきなり染み抜きをするより、まずは応急処置をしておいた方がシミも抜けやすくなります。血がついたところをティッシュで拭いてください。乾いたティッシュで拭くだけでは血の色が抜けませんので、次に濡らしたティッシュやタオルで血シミを拭いてください。応急処置が早ければ、これだけで血の色がかなり抜けるはずです。

ティッシュやタオルで拭くときは雑巾がけのように拭くのではなく、血の色をタオルやティッシュに移すようにして拭く(シミ部分を叩くようにして拭く)のがポイントです。

ラグに落とした血のシミの染み抜きをする

ラグの応急処置をしたら、次は血の染み抜きをします。

ラグの染み抜き方法はいろいろありますが、「ラグに何を落としたか」によって適切な方法が変わってきます。赤ワインと血では成分が違いますよね。油汚れと水溶性の汚れも性質が違います。その汚れに合った染み抜きをすることがポイントです。

ラグに血のシミを作ってしまったときは、石鹸を使って染み抜きします。ラグの血のシミを染み抜きするときは、まずは次の道具を準備してください。

・石鹸(手洗いに使っているものでOK)

・歯ブラシ(いらないものでOK)

・タオル

・ティッシュ

・コップなど容器

・水

準備ができたら容器にぬるま湯を入れて石鹸を溶かします。石鹸水を作ってください。

石鹸水を作ったら、歯ブラシにつけて血シミ部分をこすり洗いしてください。歯ブラシに色が移ったら石鹸水でブラシ部分を洗いつつ、色が薄くなるまで繰り返してください。

血シミの色が薄くなったら、今度はタオルを水で濡らしてこすり洗いした部分を拭いてください、そして、血シミがどれくらい薄くなっているかチェック。確認しながらこすり洗いと濡らしたタオルで叩くようにして拭くことを繰り返してください。血シミの色が薄くなり、気にならなくなったら終了です。

石鹸水でこすり洗いした後は石鹸成分が残っています。石鹸カスなどが目立たないように、こすり洗い下部分は入念に拭いておいてください。

ラグの血の染み抜きをしたら最後に洗濯しておくとOK

石鹸水でこすり洗いした部分は、石鹸によってカサカサした質感になってしまうことがあります。水で濡らしたタオルで拭いてもラグに石鹸カスなどが残ってしまうことがあるため、注意が必要です。

血シミを石鹸水で染み抜きした後は、水で濡らしたタオルで拭き、その上で一度しっかり洗濯しておくことをおすすめします。

ただし、洗濯の際はラグの洗濯表示に注意が必要です。ラグの中には洗濯できないものもあります。また、洗濯自体はできても、大きさや素材の関係から、自宅の洗濯機では洗濯が難しいケースもあるのです。

洗濯表示やラグの大きさ(洗濯機に入るか)などはしっかり確認し、血シミ抜きの後に洗濯しておくと染み抜きの跡が気にならなくなります。

石鹸水でラグの血の染み抜きをするときの注意点

石鹸水を使ってラグの血シミを取るときは、「水」と「汚れの範囲・シミの濃さ」に注意が必要です。

石鹸を溶くのは基本的に水が最良です。冬場は「水に石鹸が溶けない」「水が冷たい」と困るかもしれません。ただ、石鹸を溶かすのに水を使うのは血シミが固まってしまうことを防ぐためなので、基本的に水を使った方が良いでしょう。

キンキンに冷えた氷水を使う必要や、冬場の冷たい水を使う必要はないので、ある程度水に近い温度であれば適宜水温を調節しても差し支えありません。

もうひとつ注意しなければならないのは、血シミの汚れの範囲です。血のシミの範囲が広い場合も自宅で石鹸水を使って染み抜きできないわけではありません。市販の血シミ用の洗剤などもありますので、洗剤を使った染み抜きなども考えられます。

ただ、シミの範囲が広い場合は自宅で落とすことも大変ですので、洗濯の専門業者に依頼した方がキレイに落ちるはずです。洗濯の専門業者に依頼すれば、一部は落ちて一部はシミが残りなど、色ムラも防げます。

最後に

ラグに血をつけてしまうことは、日常的にあり得ることです。

血は赤ワインやコーヒーのような色の濃い液体です。そのため、ラグの色柄によっては血シミが目立ってしまうことがありますよね。

血によってできたシミは石鹸水である程度落とすことが可能です。ただ、時間が経つと色が定着してしまったり、血が固まってしまったりと、落ちにくくなります。

血シミを落としたい場合は早めに応急処置のうえ、染み抜きをしておきましょう。

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