花には花言葉がありますよね。たとえば夏に咲くヒマワリには「あなただけ見つめる」という花言葉があります。これはヒマワリが一心に太陽を見つめる花だったために付いた花言葉だとか。花言葉の他には宝石言葉やカクテル言葉など、いろいろな「〇〇言葉」があります。
実は、インテリアにも馴染みの深い〇〇言葉があるのです。「色言葉」です。色にも花やカクテルのようにそれぞれ言葉が割り当てられているのだとか。
ラグやカーテンは色言葉を考えずに選んでも、もちろんOK。ですが、選ぶときに悩んだら色言葉を意識するのもいいかもしれないですね。
ラグやカーテンなどのインテリア選びで活かしたい「色言葉」をご紹介します。
赤の色言葉
赤には「情熱」「達成」「リーダーシップ」「エネルギッシュ」などの色言葉があります。
赤にはどこか「ヒーローの色」「リーダーの色」のような印象がありませんか。戦隊物などではリーダーの色が赤色だったりしますよね。一般的な赤の印象から、赤はリーダーシップや情熱、自信などとよく関連付けられます。
また、赤は炎の色であり、活力の色としてもよく知られているため、エネルギッシュという色言葉もあるのです。赤の色言葉はどれも活動的なものやエネルギーを象徴するものばかりである点が特徴的です。
青の色言葉
青の色言葉は青と水色で違います。また、青緑の場合も色言葉が違ってきます。
まず青緑ですが、「自由」「のびやか」などが色言葉になります。青は広い空間を連想させる自由な色です。緑は植物ののびやかさを感じさせる色になります。青緑は青と緑を持ち合わせる色だからこそ、緑と青それぞれの色言葉を合わせて持っているという感じです。
水色は空の色ですよね。広々とした空間を連想する色だからこそ、色言葉も「解放感」「自由」などになります。一部、青緑と重なっていますね。
青の色言葉は「冷静沈着」「真面目」「研究心」「孤高」などです。
赤系の色がどちらかというと集団を意識している色言葉を持っているのに対し、青は孤の色言葉を持っています。赤系が自信満々エネルギッシュに進む系の色言葉なら、青の色言葉は冷静に思考するタイプの色言葉になっています。
紫の色言葉
紫の色言葉は「神秘」「芸術的」「高貴」などです。赤と青の中間にある色なので、バランスなどとも結びつけられる色でもあります。
紫色には昔から芸術家に好まれたという逸話や帝の禁色でもあったことから、貴人の色という印象もあります。そのため、芸術や品などとむすびつけられる色言葉が当てはめられているのです。
オレンジの色言葉
オレンジの色言葉は「陽気」「前向き」「冒険心」「庶民的(親しみやすい)」「社交的」などです。全体的に快活な印象の色言葉ばかりなのがオレンジの特徴になります。
オレンジは親近感や庶民的な印象を持ってもらいたいときによく商品に使われる色なのだとか。そのため、色言葉の中には「親しみやすい」や「庶民的」などがあります。
また、オレンジはビタミンカラーの一種で、明るくフレッシュな印象のある色です。陽気さや前向きさなどはまさにビタミンカラーとしてのオレンジという印象ではないでしょうか。
ピンクの色言葉
ピンクの色言葉は「優しさ」「柔らかさ」「可愛い」「恋」などです。
ピンクの小物や服には確かに柔らかさを感じますよね。他の色と合わせても自己主張し過ぎないところも魅力です。日本を象徴する花である桜もピンク色ですから、日本に住んでいる人にとっては馴染みの深い色でもあります。馴染み深さゆえの安心感もあるはずです。
ピンクは人体の色でもあります。人間の体の内側もピンク色です。そのため、包み込まれるような「幸福感」などもピンク色を象徴する言葉になっています。
茶色の色言葉
茶色は大地の色です。だからこそ、大地の固さや安定感に結びつけられるような色言葉が当てはめられています。茶色の色言葉は「落ち着き」「安定」などです。大地は母のように包み込む存在ですから「抱擁」なども色言葉になっています。
茶色の中でもベージュよりになった場合、あるいはベージュになると、「控えめ」や「穏やか」「ナチュラル」などが色言葉になります。
黄色の色言葉
黄色の色言葉は「光」「明るい」「ひらめき」「希望」などです。
風水ではお金の印象も強い黄色ですが、色言葉になると光を思わせる言葉が多く当てはめられています。絵を描くときに光の色を塗り分ける場合は、やはり黄色という印象があるのではないでしょうか。どうしても陽光や室内灯などのイメージがあるため、光や明るさと関連付けられるのが黄色です。
黄色はひらめきの色でもあります。「ひらめいた!」というときに、頭の脇に電球がぱっと輝く絵などがありますよね。ひらめきは頭の中を物凄い勢い、それこそ雷光のような速さで思考が駆け巡ることから、思考とも関連付けられる色です。
緑の色言葉
緑の色言葉は「平和」「バランス」「癒し」などです。
平和の象徴であるオリーブは緑ですね。部屋の中に癒しとして植物を取り入れることもよく行われますし、精神的に疲れたときは緑豊かな場所に足を運ぶと、そっと包み込むような癒しを得られるともいわれます。癒し関係のサービスや商品を扱っているお店がよく取り入れている色という印象もあるのではないでしょうか。
緑の中でも黄緑の場合は色言葉が変わり、「若々しい」「生命力」「素直」「柔軟」などになります。黄緑は緑の中でも若芽の色ですよね。若さゆえの素直さと柔軟さ、そしてこれから天に向かって伸びる生命力。まさに若木や芽を連想させるような色言葉です。
最後に
花には花言葉があり、よく花束などを贈るときや窓辺に花を飾るときに使われていますよね。
色にも色言葉があります。色それぞれの印象に合わせて言葉が当てはめられていますので、ラグやカーテンといったインテリアで迷ったときの助けにしてはいかがでしょう。部屋それぞれのイメージや使い方に合わせて色言葉を当てはめ、ラグやカーテンを色で選ぶのも好きです。
インテリアを合わせる際や選ぶ際に、ぜひ色言葉を参考にしてみてくださいね。