夏になるとラグがベタつく!ベタベタの原因と対策【専門店監修】

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夏になるとラグの購入相談のときに「夏になるとラグがベタつくので困ります」「何もしていないのにベタベタします」という声がよく聞かれるようになります。

夏場のラグやカーペットのベタつきは「何かしている」から起きます。原因を理解して対処すれば夏のラグのベタつきをある程度改善できます。

夏場でも思わず寝転がりたくなるようなラグにするためにも原因を知って対処することが重要です。ラグのスタッフがラグのベタつきのお悩みについて解説します。

夏場にラグがベタベタする4つの原因

夏場にラグがベタベタして寝転がりたくない。素足でラグを踏むとベタついて違和感がある。夏場はこのようなラグのベタつきのお悩みがよく聞かれるシーズンです。

この夏場のラグのベタつきには4つの原因があります。原因すべてが重なって自宅のラグがベタベタしているケースも少なくありません。

夏場の汗がラグをベタベタさせる原因になる

夏場のラグのベタつきの第一の原因が「人間の汗」です。

夏場はとにかく汗をかきやすいもの。平均気温30度前後の日に体重65キロの人は室内での活動でも3リットルほどの汗をかくそうです。家事や仕事で動き回っていると相当な汗をかいてしまいますよね。この夏場の大量の汗がラグのベタつきの最たる原因です。

汗でべたべたになった体でラグに寝転がると、汗がラグに付着してしまいます。ラグは家族のくつろぐ場所や私室などによく敷かれますから、敷いている場所次第では自分や家族がごろりと寝転がるはず。そのときに体中の汗がラグについてしまうというわけです。

人間は足の裏にも汗をかきます。家の中を動き回るときや、帰宅したときの足の下の裏の汗もラグに付着し、ラグはなかなか洗えないこともあってベタつきの原因になります。

さらに自分や家族の皮脂によりラグがベタベタに

人間の皮脂もベタつきの原因です。皮脂は春夏秋冬問わず人間にはあるものですが、夏場は特に皮脂汚れが気になる季節になります。

汗の汚れと皮脂汚れにより体がベタベタしますよね。この皮脂汚れによるベタベタもラグをベタつかせる原因のひとつです。人間の体が汗に皮脂が混ざってさらにベタつくように、ラグも汗汚れに皮脂汚れが付着してさらにベタベタします。

夏場の湿気がラグのベタつきを悪化させる

夏場の雨の湿気もラグのベタつきの原因のひとつになります。

梅雨時などは家中じっとりしますよね。カーペットを敷いているお宅からも「梅雨時はカーペットがベタベタする」という声をよく聞きます。ラグも同じで夏場、そして梅雨時の湿気によりベタベタします。さらに夏場は暑いので、湿気によるベタつきがさらに不快に感じられるわけです。

ラグが皮脂や汗で汚れてベタついているところに、さらに湿気でベタつく。そしてさらに夏場の暑さが不快感を増大させ、ベタつきが非常に気になるというわけです。

帰宅時に付着しているゴミもベタつきの原因に

夏場に外出して帰宅したとき体に付着していたゴミやチリもラグのベタつきの一因になります。

外出するとバッグや服、髪などに多かれ少なかれゴミが付着します。たとえば春の場合は外出すると花粉や砂ホコリなどが付着し、ラグに落ちるのです。ラグはゴミやチリを吸着するわけですから、こまめな掃除機かけや洗濯などでお手入れしていないと、吸着したゴミやチリ、花粉などは、そのままラグに残ってしまいます。

夏場も同じで、外出すると汗をかいた肌にゴミやチリが張り付き、自宅までついてくるのです。そのゴミやチリなどがラグに落ち、ラグが吸着してしまいます。吸着した春のチリや花粉がラグに残っていれば、夏場に新しくラグが吸着したゴミやチリと合わせて汚れにやってしまい、ラグがベタベタする原因になるのです。

夏場にラグがベタつくときの対処法

夏にラグがベタつくときの対処法はふたつあります。

・洗濯機(または手洗い)で洗う

・洗濯できないときは重曹を使ってお手入れ

夏にラグがベタベタして困ったときの最たる対処法は洗濯です。洗濯機で洗えるタイプのラグは洗濯機で洗い、洗濯機が使えないタイプのラグは手洗いです。中には洗濯(洗えない)タイプのラグもありますので注意してください。洗えないタイプのラグは重曹を使って応急処置します。

洗えるラグの場合は、春から夏に季節が移り替わる時点で一度洗濯しておけば春の汚れを落とせ、ベタつき対策になります。また、梅雨が終わった時点でもう一度洗濯するなど、適度に洗って「ラグの汚れをリセットすること」が重要です。

服もこまめに洗濯しますよね。洗濯しない状態の服だと夏場はベタベタになります。しかし洗濯により汚れを落とせばまたすっきり使えます。ラグもこれと同じです。

重曹でお手入れするときは、まずラグに掃除機をかけます。ぬるま湯に重曹を入れて溶かしてから、ぞうきんに重曹水を染み込ませます。しっかり絞ったらていねいにラグを拭いてください。後は乾燥させるだけです。

洗濯できるラグの場合でも、洗濯する時間がなければ重曹によるお手入れを試してみてください。

夏場のラグのベタつきへのNG対処法

夏場のラグのベタつきへの対処でNGなのが「コロコロをかけること」です。

掃除の際に転がすだけでゴミを取れるコロコロは便利ですが、夏場は粘着部分のベタつきがラグについてしまい、かえってベタつきの原因になる可能性があります。暑い部屋でコロコロをかける場合や暑い場所に置いていたコロコロの場合は特にベタつきが増す原因になります。

夏場にラグのゴミを取るときは掃除機がおすすめ。洗濯や重曹でのお手入れ前にも掃除機をかけておきましょう。細かなゴミも取れてすっきりしますよ。

最後に

夏場はラグのベタベタが気になる季節です。ラグのベタつきの原因は夏場の汗や皮脂、そして季節のゴミやチリの蓄積などです。夏場の湿気もラグのベタつき、そしてベタベタの不快感を増大させる原因になります。

ラグのベタつきへの対処は洗濯や重曹によるお手入れです。夏場は重曹などでこまめにお手入れして、時間のあるときにしっかり洗濯する。このように、自宅でベタつき対策をして、気持ちの良いラグで生活したいですね。

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