ラグも歪むことがある!原因と対策を解説【ラグ専門店監修】

ラグ

ラグを使っているとラグが伸びたり、長方形だったものが台形になったりするなど「歪み」が生じるケースがあります。

ラグのほつれや穴、汚れなどはよくあるラグ使用のお悩みですが、ラグの歪みはあまり聞かないかもしれません。皆さんのお宅のラグはかたちが変わったり、伸びたりしていませんか?

今回は見落としがちなラグのトラブル「歪み」について解説します。

原因や対策をラグ・カーテンの専門店スタッフが徹底解説しますので、日常使いラグを長持ちさせるための参考にしていただければと思います。

ラグも歪むって本当?歪みラグの特徴

ラグを使っていると汚れやほつれの他に「歪み」が生じることがあります。ラグの歪みとは要するに変形のことです。ラグを普通に敷いているだけなのに端がくるりと巻いてしまっているケースや、長方形だったはずのラグの一辺だけが伸びてしまい台形のようになってしまったケースが歪みに該当します。

ラグが歪んでいるかどうかは目視で確認できます。ラグの端が巻いていると、一目でわかるはずです。また、ラグのいずれかの辺が伸びている場合も、目で見ると歪みができていることがわかります。

同じラグを長い間使っている場合はラグが歪んでいる可能性があります(詳しくは原因で説明します)。愛用のラグが歪んでいないか、かたちが不自然になっていないかなど、まずは目でチェックしてみてください。

ラグが歪むとなぜ問題なのか

ラグが歪んでしまうとなぜ問題なのでしょうか。愛用の物も経年により劣化や変形が起こります。多少の経年劣化や変形などは問題ないと思うかもしれません。

もちろん、ラグも経年劣化する物であり、使い方や使用年数によって変形が起こります。そして、歪んだラグを使い続けることも可能です。ただ、問題なのは歪んだラグは「使いにくい」という点です。

ラグの一辺だけが伸びてしまい、台形のようなかたちになったとします。大き目のラグの場合、歪んでしまうと室内のかたちに合わず、端が壁に乗り上げてしまう(壁にぶつかって捲れてしまう)などの不具合が出る可能性があります。

また、歪んで台形のようになったラグを荷物の下に敷くと、歪む前はぴったりサイズで荷物の下から端が少し見える程度だったのに、一辺だけ長く飛び出してしまい歩行の邪魔や荷物を置くときの不具合につながることがあるのです。

歪んだラグももちろん使えますが、かたちの関係から用途が制限されたり、使いにくくなったりします。

ラグが歪む原因は3つ

ラグの歪みはさまざまな原因により起こります。主な原因を3つ紹介します。

家具を載せたままラグを引っ張っている

ラグの歪みの最たるものは「ラグを引っ張ること」です。ただ、ラグの上に何も載せずに引っ張っても、ラグが歪むことはほぼありません。たとえラグに滑り止めがほどこされていたとしても、ラグはすんなり動くからです。しかしラグの上に重い物が載っていると話は別です。

薄い紙の上に文鎮を載せて引っ張ると、紙が千切れてしまうことがありますよね。また、重い物を載せた服などを無理に引っ張ると、服が伸びてしまうケースがあるはずです。

ラグも同じで、上に重い物を載せて引っ張ると、素材や繊維が千切れたり、服のように伸びてしまったりすることがあります。結果、ラグの歪みの原因になります。

ペットの悪戯も歪みの原因になる

ラグを愛用しているお宅の中には愛猫や愛犬と一緒に暮らしているお宅もあるはずです。

ラグはペットの爪による傷対策にも有効ですから、ラグをペットの居住スペース用に利用しているケースもあるかもしれませんね。ラグはペットとの生活に役立つアイテムであると同時に、ペットとの生活で歪みが生じてしまうアイテムでもあります。

たとえば愛犬と生活しており、愛犬との居住スペースであるダイニングにラグを敷いていたします。愛犬は悪戯好きでよくラグの端を引っ張っています。ラグが愛犬の悪戯によりほつれていましたが、よく見ると端の方が変形していることに気づきました。・・・このように、ペットの悪戯がラグの歪みにつながることがあります。

愛犬や愛猫と生活している場合は定期的にラグをチェックしたいですね。

ラグの洗濯によって歪んでしまうことも

ラグは洗濯によって歪んでしまうことがあります。何度か洗濯しているうちに伸びてしまうケースもありますが、中には最初の洗濯でラグが歪んでしまい、がっかりするケースも・・・。

ラグも服と同じでさまざまなタイプがあります。服は洗濯により色落ちするものや、洗濯によって破れてしまう繊細なもの、洗濯で伸び縮みするものなどがありますよね。ラグも同じで洗濯によって影響を受けるケースが少なくないのです。

ラグを歪ませないための対策

ラグを歪ませないための対策は3つあります。

ラグの洗濯表示をしっかりチェックする

ラグを洗濯するときは洗濯表示をしっかりチェックすることが第一の歪み対策です。

ラグの中には洗濯できないタイプがあり、洗濯できるタイプにも専門店での洗濯を推奨しているタイプや自宅で洗濯できるタイプなどさまざまです。洗濯をする前に洗濯表示をチェックし、洗濯によりラグががっかりな結果にならないように注意することがポイントになります。

ラグを引っ張らない!特に重い物を載せているとき

ラグの歪みを防止するためにもラグを引っ張らないよう注意が必要です。

特にラグの上に重い家具や荷物を載せたまま引っ張ってしまうと、ラグのかたちが変わってしまいます。やりがちなのは、ラグの上にテーブルなどを載せたまま引っ張るケースです。

大丈夫だと思っても、何度か繰り返しているうちにラグが歪んでしまう可能性がありますので、荷物などは可能な限り寄せた状態でラグを敷き直すようにしましょう。

ラグに滑り止めをつけることも歪みへの対処法

ラグがよく滑る場合は自然とラグが引っ張られることも多くなり、ラグの歪みの原因になります。

たとえばラグの上にテーブルを置いていたとします。ご飯を運ぶときなどによくラグに滑り、ずれてしまっていました。このようなケースではラグに滑り止めをつけることで、ラグが急に引っ張られることを防げます。

ラグに滑り止めをつけることで転倒防止にもなります。滑り止めはホームセンターなどでも購入可能です。ぜひラグに活用してくださいね。

最後に

ラグを使っているとラグの変形、伸びなどの歪みが生じることがあります。ラグに歪みが生じるとラグが使いにくくなりますので、歪みの原因になるようなことは避けた方が無難です。

歪みの状況は目視でチェックできます。自宅のラグも一度チェックしてみてくださいね。

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