障子とカーテンの違いは?機能や採光、手入れを比較して説明

カーテン

自宅に障子とカーテンの両方が使える場合、どちらを使うか悩んでしまいますよね。

障子には障子の良さがあるのですが、カーテンにはカーテンの良さがあります。どちらも窓辺に合わせたときにメリットを発揮するからこそ、カーテンと障子のどちらを使うか迷ってしまうのではないでしょうか。

今回の記事ではカーテンやブラインドの専門店が障子とカーテンの違いについて解説します。使い分けで迷っている方はぜひ参考にしてください!

カーテンと障子の違いは主に5つ

カーテンと障子にはさまざまな違いがありますが、大きな違いは6つのポイントです。

カーテンと障子は「夜明け」の感じ方が違う

カーテンと障子だと夜明けの感じ方が違います。

カーテンを閉めていると室内は基本的に暗くなります。カーテンの色によっては夜明けに気づかないくらい室内が暗くなってしまうこともあるのです。対して障子は光を透過しますので、カーテンより明確に夜明けを感じられるはずです。

カーテンの場合もレースカーテンなどは、比較的朝日が感じやすいカーテンになります。ただ、レースカーテンはあくまで布の一種ですが、障子の場合は和紙です。和紙とレースなどの薄手のカーテンは素材が違うため、どちらも朝日を透過するという点では同じですが、やはり感じ方はかなり違います。

感じ方は人それぞれですが、障子は和紙特有の淡い光と感じられるケースが多いようです。レースカーテンは部位によって紋様などがありますから、床に落ちる朝日に紋様が浮かび上がるなど、より柄やレースの厚さなどが明確に感じられるはずです。

カーテンと障子は光の感じ方が違う

カーテンと障子では和紙とレースという素材の違いがあるため、朝日の感じ方が違います。夜明けも、部屋にカーテンをつけた場合と障子をつけた場合では感じ方が違っているはずです。感じ方が違うのは夜明け・朝日だけではありません。

カーテンと障子は共に光を遮る機能があります。しかし、日中の光の感じ方は、障子とカーテンではやはり違います。障子の場合は和紙ですから、和紙の折り紙などを太陽に透かしたときの感覚に近いでしょう。対してカーテンの場合は布ですから、和紙である障子より、より光を遮られている感覚があるはずです。

障子とカーテンでは光を透過したときの感覚が違うことから、インテリアに障子とカーテンを取り入れた場合はインテリアの感じ方も違ってきます。

カーテンと障子は機能が違う

カーテンと障子では製造時に付与されている機能が違っています。

カーテンの場合、防炎機能や遮光機能、ウォッシャブル機能、遮熱機能、遮音機能など、カーテンによって製造時にさまざまな機能が付与されます。

たとえば、防炎機能を付与されたカーテンなどは燃えにくくなるという機能があるわけです。ウォッシャブル機能を持つカーテンの場合は自宅で洗濯もできます。遮音機能のあるカーテンの場合はより音を遮る機能がありますし、遮熱や遮光の場合は、より光や熱を遮る機能があるのです。カーテンによって、こういった機能が付与されたり、加工によって強化されたりしているわけです。

近年の障子は水に強いものや衝撃に強いものも販売されていますが、基本が和紙であることは変わりません。機能や加工という点では、カーテンと障子は違っています。

なお、当然かもしれませんが、障子は洗濯できません。カーテンの場合は、ウォッシャブルタイプは洗濯でき、その他のタイプもクリーニング専門店などで洗える可能性があります。

カーテンと障子は手入れ方法が違う

カーテンの場合、手入れといえば除菌スプレーなどを噴きかけたり、洗濯したりといった方法が考えられます。

しかし、障子の場合は違います。障子は和紙なので洗濯できません。よって、障子をキレイにするためには貼りかえることになるわけです。和紙である障子に除菌スプレーを使うことも、あまり考えられませんよね(ないわけではありませんが)。このように、障子とカーテンでは手入れが違っています。

また、カーテンの場合はクリーニングの専門業者に持ち込むと洗ってもらえますが、障子の場合は洗濯屋に持ち込んで洗ってもらうことは考えないでしょうし、断れるはずです。

カーテンと障子は耐久面でも違っている

カーテンと障子は耐久という面でも違っています。

カーテンの場合、突いただけで破れることはあまりありません。しかし障子の場合は基本が紙ですから、少し突いただけでも穴が開いてしまうことがあります。せっかく障子を貼りかえたのに、愛犬や愛猫が穴を開けてしまう。ペットのいるお宅では、あるあるではないでしょうか。

販売されている障子・障子紙の中にはすぐに穴が開かないように加工されているものもありますが、基本は、指でぷすっと穴が開いてしまうのが障子です。

カーテンと障子では色柄の選択肢が違う

カーテンと障子では色柄のバリエーションが異なります。

障子に白以外の色がないとはいいません。しかし、障子の基本色は白です。皆さんも障子といえば白い和紙を想像するのではないでしょうか。障子で豊富な色柄から選択するというのは、あまりないかもしれません。

対してカーテンは色柄豊富です。ブランドにもよりますが、同じ系統の色でも商品幅がありますし、柄によっても違いがあります。障子よりカーテンの方が圧倒的に色柄のバリエーションが豊富だといえるでしょう。

オーダーメイドなどの点でも、カーテンは色柄豊富です。しかし、障子は専門業者に貼り返してもらうということはあり得るのですが、色柄を指定してオーダーメイドというのは、あまり聞きません。不可能とはいえませんが、カーテンほど色柄のオーダーメイドはできないはずです。

最後に

カーテンと障子の違いについてお話ししました。

日本の部屋の場合、障子のところにカーテンレールを取り付けてカーテンを使うことも可能です。また、窓サイズによっては、カーテンを使っているところに後付けで障子をつけることもできます。だからこそ「部屋にどちらを使おうか」と迷ってしまうことがあります。

カーテンと障子には違いがあるので、決めるときは違いをよく比較してはいかがでしょう。部屋のインテリアに合わせる方法もあります。悩んだら専門店である当店にお気軽にご相談ください。