アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいると、どうしても心配なのが近隣に響く「音」ではないでしょうか。
アパートやマンションは家族によって生活時間帯が異なりますし、生活事情も違います。お子さんのいるご家庭は子供の駆け回る足音が階下に響くか不安ではないでしょうか。仕事の時間帯がご近所とズレている人は「夜中に帰宅したときに足音がうるさいのではないか」と不安を覚えるかもしれません。
ラグは防音効果のあるアイテムです。ラグの防音効果とラグを使った騒音対策について解説します。
ラグには「防音効果がある」って本当?
ラグには防音効果があります。ラグの説明書には特に「防音効果があります」と記載されていなくても、ラグはどの商品にも多少なりと音が響くのを防ぐ効果があるのです。
たとえば集合住宅の2階に住んでいたとします。集合住宅の1階には生活事情の違う別の家族が住んでいました。
1階はどうやら子育て中のようなので、お昼寝の時間などは可能な限り配慮したいと考えていました。しかし集合住宅で床を勝手に防音仕様にはできませんし、ひとつの家族のためだけに費用を拠出して配慮するのは難しいことです。このようなケースで活躍するのがラグというアイテムになります。
タグは音を吸収する効果があります。床の上を歩くのとラグの上を歩くのとでは足音の響き方が違うはずです。これはラグが足音をある程度吸収するからなのです。床にラグを敷けば、階下に響く足音や生活音をある程度防げます。
元気なお子さんがいる家庭や生活時間帯が夜間の家庭、よく動き回る家庭や趣味でフィットネスなどを生活に取り入れている家庭は、ラグを敷くことで騒音対策してはいかがでしょう。
ラグで騒音対策をするメリット
騒音対策には他にも「音を出さないように注意する」「壁を防音仕様にする」などさまざまな方法があります。
ラグで騒音対策をすることには、一体どのようなメリットがあるのでしょう。ラグ独自の騒音対策のメリットをご紹介します。
メリット①ラグは騒音対策としてカンタン
ラグはカンタンですぐできる騒音対策です。ラグを買って敷くだけですから、床や壁を防音仕様にするときのようなリフォームは必要ありません。ラグさえ買っていれば床に敷くだけなので、数分ほどで騒音対策できてしまいます。
また、ラグは移動や敷き直しもカンタンにできます。子供が遊んでいる場所や仕事をするスペースなど、1枚あれば家の各所で騒音対策できるというメリットもあるのです。自由に敷き直し、使い回しできるのがラグの魅力ですよね。
メリット②ラグによる防音は費用負担も軽い
壁を防音仕様にするためにはまとまった資金が必要です。しかしラグで防音する場合は防音リフォームなどのようにまとまった資金は必要ありません。ラグの購入費用だけあればOKです。ラグによる騒音対策は費用負担が軽いというメリットがあります。
たとえば階下の住人から生活音や足音についてクレームがあったとします。いきなり壁や床を防音仕様にしてクレームに対処しようというお宅はまずないのではないでしょうか。集合住宅の場合はオーナーの許可も必要ですから、できるクレーム対策も限られています。このようなときは、費用負担も軽いラグで対策してみてはいかがでしょう。
ラグを敷いて階下に響く足音がある程度軽減できれば、軽い費用負担で対策できます。費用面でラグは優れた対策方法です。
メリット③生活面で神経質になる必要がない
ラグを敷くことで、生活面で神経質になる必要がなくなります。
たとえば生活に運動を取り入れていたとします。さほど音の出る運動ではありませんが、自分では気にしていないだけで階下は迷惑しているかもしれません。気をつかう人は、軽い柔軟体操やフィットネスだけでも他の住人に気をつかうことでしょう。
動くときは下にラグを敷くことで、ある程度の音を防止できます。ラグを敷けば床や階下との間に音を和らげてくれるラグでワンクッションできるわけですから、敷かないケースよりも神経質になる必要がありません。
ラグの防音効果を活用するときの注意点
ラグの防音効果を活かすためにはふたつのポイントに注意する必要があります。また、ラグを騒音対策として活用する際は、使い方で注意したいポイントがあります。
注意点①防音・騒音対策ではラグの厚さに注意する
ラグで騒音対策をするときはラグの厚さに注意が必要です。ラグが薄手の場合は防音効果も薄く、階下に響く音をあまり吸収してくれません。音をしっかり吸収して欲しい場合はある程度の厚みがあるラグを選ぶといいでしょう。
注意点②ラグの防音・騒音対策には限界がある
ラグそのものにはある程度の防音効果があります。しかし、僅かな音も漏らさず防音することは不可能です。
ラグを敷くことでラグが音を緩和し、音を吸収してくれます。ただ、完全に階下に音が伝わらないわけではないため、大きな音を出すときや賑やかに駆け回るときなどは注意してください。
注意点③ラグを使った騒音対策では怪我や転倒に注意
ラグを使った防音・騒音対策ではラグによる転倒や怪我に注意が必要です。
たとえばラグを敷いてそのうえで体操をしていたとします。ラグの中には非常に滑りやすいタイプもありますから、運動の最中に転んでしまったり、怪我をしたりするケースもあるのです。子供の足音対策に子供が走り回るスペースにラグを敷くときも同じことが言えます。
もうひとつ注意したいのは、ラグのズレです。ラグの上で運動したり走り回ったりしたときだけでなく、ラグの上を歩いたときもラグがズレるケースがあります。
ラグのズレ防止用が販売されていますので、怪我やラグのズレ、転倒などを防止するためにも、必要に応じて活用するといいでしょう。
最後に
ラグは敷くことによりある程度の防音効果を得られます。
集合住宅などは階下に響く子供の足音や生活音が気になるのではないでしょうか。ラグは敷くだけで一定の防音効果を得られるため、集合住宅では積極的に活用したいものです。ラグは騒音対策の方法としては費用負担もあまりかからない点がメリットでもあります。敷き直しなどもカンタンですので、ぜひ生活に取り入れてください。
ただ、ラグだけですべての音を防ぐことはできません。ズレて転倒や怪我の原因になることもあるため、あくまで対策のひとつとして、危険のないように活用してくださいね。