ラグのズレ対策にカーペットピンを使うときの使い方・注意点・選び方【ラグ専門店監修】

ラグ

ラグのズレ防止アイテムとして使われるものに「カーペットピン」があります。

名前がカーペットピンなのでカーペット専用だと思いがちですが、ラグなど他の名前の敷物に使っても差し支えないアイテムです。また、カーペットピンを上手く活用することで実際にラグのズレ対策にもなります。有用なアイテムのひとつです。

ただ、ラグにカーペットピンを使うときには注意したいポイントがあります。ポイントに注意しなければズレ対策としてカーペットピンが力を発揮できない他、ラグの寿命を縮める原因にもなるのです。

ラグにカーペットピンを使うときの使い方・注意点・ピンの選び方について専門店スタッフが解説します。

ラグのズレ防止にカーペットピンを使う方法【使い方】

ラグのズレ防止にカーペットピンを使う方法はカンタンです。ホームセンターやインターネットの雑貨屋などに「カーペットピン」という商品名のピンが販売されています。見た目としてはカレンダーなどを壁に固定する画鋲に似ており、画鋲より針部分がもう少し長めという感じです。

カーペットピンはラグなど他の敷物にも使えますので、ラグに合いそうなカーペットピンを選んで購入します。

カーペットピンにも「毛足が長い敷物用」などいろいろなタイプがありますので、パッケージは要チェックです。

カーペットピンを購入したら、後はラグの4隅を留めるだけになります。基本的には4隅ですが、敷き方や部屋の状況によっては2隅などでも問題ありません。

ラグに合わせて買い、留める。

カンタンですね。

ただ、カーペットピンの使い方自体はカンタンですが、ラグや生活環境のために注意したいポイントがあります。使い方はカンタンでも注意しないと、ラグや自宅を傷めたり、カーペットピンが上手く機能しなかったりする可能性があります。カーペットピンは注意点も留意して使い方や選び方を考えたいですね。

ラグのズレ防止にカーペットピンを使うときの注意点

カーペットピンを使うときに注意したいポイントは4つあります。

注意点①カーペットピンが床や畳を傷つける可能性がある

カーペットピンの使い方によっては床や畳を痛めてしまう可能性があります。

たとえばラグをフローリングの上で敷くとします。この状態でカーペットピンを刺してしまうと、フローリングの床が針で傷つくはずです。フローリングに穴も開いてしまうでしょう。

畳の上にラグを敷くとズレやすいという話もよく耳にします。畳に敷いたラグにカーペットピンを使っても、やはり畳に傷がついてしまうはずです。

畳やフローリングにラグを敷いてカーペットピンで留めるためには、床や畳に傷をつける覚悟で使わなくてはいけません。フローリングや畳に傷をつけたくない場合は、床や畳に直接敷いたラグにはカーペットピンは使わないようにしてください。

なお、畳やフローリングの1枚ラグを敷いて、そのラグの上にさらにラグを重ねて敷いている場合でも、上下のラグの厚さによっては床に傷をつける可能性があります。注意してください。

注意点②ラグの滑り止めシートなどと使い分ける

畳やフローリングへの傷が心配でカーペットピンを使うことが難しい場合は、ラグの滑り止めシートや滑り止めテープなどのズレ防止アイテムを活用する方法があります。

ラグのズレ防止アイテムはAmazonなどの大手通販サイトでも購入可能な他、ホームセンターなどでも売っています。

カーペットピンは有用なアイテムですが、どうしても使う際の傷リスクがあるので、カーペットやラグの他滑り止めアイテムと使い分けするといいですね。

注意点③ラグにカーペットピンを留める個所をよく考える

ラグにカーペットピンを使う場合は、ピンを留める場所をよく考えることが重要です。

たとえばカーペットピンでラグの4隅の角を留めたとします。しかし、4隅の角の1個所にタンスを置いていました。

カーペットピンのデザインもさまざま。中には画鋲のように針を押す部分(押し坂に該当する部分)が玉状になっている物などがあります。仮に玉状になっている物を使うと、その上にタンスを置くわけですから、タンスが不安定になってしまう可能性があるのです。タンスがカーテンピンで不安定になっていると、地震などがあれば倒れてしまいますよね。

ラグの一部に家具を置くときは、その家具の真下にカーテンピンを使っても大丈夫かよく考えてくださいね。家具が不安定になってしまうなら、そのラグ隅にはカーテンピンを使わないという選択肢もあります。

注意点④ラグにカーテンピンを使うときは怪我に注意

ラグをカーテンピンで押さえるときは怪我にも注意が必要です。ラグからカーテンピンが外れてしまって足を怪我したり、ピンが外れて足に刺さってしまったりするケースがあります。また、カーテンピンを刺していても、上手くラグが固定されておらず、滑って転倒するケースもあるため注意が必要です。

カーテンピンも経年により劣化します。外れることもあり得ます。カーテンピンでラグを固定しているときは、定期的に状態をチェックしましょう。

ラグのズレ防止にカーペットピンを使うときの選び方

ラグに使うカーペットピンを選ぶときは「ピンのタイプ」に留意して選ぶことが重要です。

カーペットピンにはいくつかのタイプがあります。たとえばラグ・カーテンの中でも毛足が長いものや厚手のものに向くタイプ。こういったタイプのカーテンピンは針が長めであったり、毛足の長いラグにも刺しやすいデザインであったりします。

カーペットピンを有効活用するためにも、ピンのデザインやタイプには注意して選びたいですね。

すでにお話ししましたが、カーテンピンはラグの滑り止めには有効ですが、床の傷リスクがあります。ラグのズレ防止に使える他アイテムとも比較して選ぶと、より使いやすいものが見つかるはずです。

最後に

ラグのズレ防止にはカーテンピンを使う方法もあります。

カーテンピンは画鋲のようなもので、カレンダーを壁に固定するように、床にラグを固定するのが特徴です。しかしピンである以上、ラグの下の床や畳を傷つけたり、外れてしまって足を怪我したりするリスクもあります。

部屋や場所によってはカーペットピンが向かないため、ズレ防止のマットやテープなど他アイテムと使い分けしてはいかがでしょう。

ラグを使うとき、ズレてしまっては使いにくいですよね。ラグを有効活用するためにもズレ防止アイテムは重要です。だからこと、使いやすさや部屋、ラグタイプに合わせて、いろいろと比較検討したいですね。

ラグについて分からないことがあれば、お気軽に当店へご相談くださいね

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