ラグを乾すときの注意点をラグの専門店が解説【ラグのお手入れ知識】

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ラグを洗った後はラグを乾すという作業があります。ラグをせっかく洗っても乾燥させないと使えませんよね。ラグをお手入れしてキレイに使うためにもラグを乾かすときの注意点は知っておきたいものです。

この記事ではラグを洗ったあとに乾かすときの注意点をラグ・カーテンの専門店のスタッフが解説します。

洗った後にラグをしっかり乾かさないと3つのデメリットがある

ラグは厚手のものも多いですから、洗ったあとに「ラグがないと不便」「まだ完全に乾いていないけど敷いてしまおう」というケースがあります。

ラグはシャツなど薄手のものと比較すると乾くまで時間がかかるため、待ちきれずに生乾きの状態で使ってしまうのも仕方のないことかもしれないですね。

しかし、ラグをしっかり乾かさずに使うことにはデメリットがあります。ラグを乾かさずに使うデメリットを知れば「ラグをしっかり乾かすために注意点をおさえよう」と思っていただけるはずです。

ラグをしっかり乾かさないことのデメリットを順番に見ていきましょう。

デメリット①ラグから悪臭がする

ラグをしっかり乾かさないとラグの悪臭問題につながります。

生乾きの洗濯物は臭いが気になりますよね。ラグの場合も同じで、生乾きの状態だと洗濯物と同じような臭いがするのです。

しかもラグの場合は面積が広いですから、生乾きの臭いが部屋全体に広がることになります。部屋に入った瞬間に、ラグの臭いが気になってくつろぐどころではなくなることも・・・。

臭い対策のためにも、ラグはしっかり乾かすことが大切です。

デメリット②ラグが汚れやすくなる

ラグをしっかり乾かさずに生乾きのまま使ってしまうとラグが汚れやすくなります。汚れを落とすときに雑巾などを濡らして使いますよね。それと同じです。

ラグがしっかり乾いていないとラグが汚れを吸い込みやすく、吸着しやすい状態になってしまいます。これではせっかくラグをキレイに洗っても意味がありません。

ラグをしっかり乾かした状態で使えば、ラグが汚れを吸着しにくくなるというメリットがあります。

また、仮に汚れたとしても掃除機などでラグのお手入れをしやすい状態になっていますので、汚れにすぐ対処できるというメリットもあるのです。

デメリット③ラグがカビの温床になる

ラグをしっかり乾かさないと、ラグがカビの温床になる可能性があります。

じめじめした場所はカビの恰好の温床です。ラグなどは汚れていると、じめじめした季節でなくてもカビが生じやすくなってしまいます。せっかくキレイにしようと思ってラグを洗濯したのに、生乾きでカビがはえては意味がありません。

また、ラグは床にも接しています。たとえばラグをフローリングに敷いている場合、ラグが生乾きだとフローリングにカビが発生することもあるのです。

ラグを生乾きの状態で使ってしまうと、ラグや床のカビの原因になるなど、衛生面でのデメリットがあります。ラグをキレイに使うなら洗うだけではなくラグをしっかり乾かすことが重要だということですね。

ラグを洗ったあとに乾かすときの注意点

ラグは軽量な洗濯物のように乾かすことが難しいという特徴があります。また、ラグは大判の洗濯物ですから、洗濯機で洗うことが難しくお風呂場などで洗うこともあります。

洗った後にラグをしっかり乾かすためにはどのようなポイントに注意すればいいのでしょうか。

注意点①ラグを洗った後は乾す前に水気をある程度抜いておく

ラグを乾かすときは乾す前に水滴が落ちない程度まで水気を抜いておくことが注意点になります。

ラグを洗濯機で洗っても、ラグが厚手のため脱水が不十分なころがあります。また、脱水を重ねてかけても、すっきりと水気が抜けず、まだ水滴が落ちてしまうこともあるのです。洗濯機にラグが入らずお風呂場で洗った場合は洗濯機のような脱水はできませんから、ますます水滴が落ちることでしょう。

水滴が落ちる状態のラグは重く、まだ酷く濡れている状態です。風通しの良いところに乾してもなかなか乾きません。ラグをしっかり乾かすためにも、水滴が落ちない程度までラグを乾かす必要があります。

脱水が不十分な場合やお風呂場でラグを洗って脱水ができない場合は、浴槽の縁にしばらくラグをかけておくことをおすすめします。ラグをお風呂のふちにかけておけば、ラグの水滴で床が濡れても問題ないからです。

注意点②浴室乾燥機があればラグを乾すときに活用しよう

お風呂場に浴室乾燥機があればラグの洗濯のときに重宝します。ラグを室内などに乾すと水滴で床が汚れてしまうことがあるため、浴室に乾します。このときに浴室乾燥機があればラグの乾燥が早くなりますので、より早く水滴が落ちない状態までラグを乾かせるのです。

ラグの水滴が落ちないくらいまで乾いたら、後は風通しのよい場所に乾せば自然と乾きます。

ある程度の太陽光をあてた方がしっかり、かつ、ふんわり乾きますが、あまりに光の強い場所に乾してしまうとラグの変色などにつながることもあります。直射日光があまりに強い場所は避けた方が無難です。

注意点③ラグを乾かすときは洗濯用具の破損に注意する

ラグを乾かすときは洗濯用具の破損に注意が必要になります。

洗った後のラグは水気によって重量が増すのです。持ち上げようとするとそれだけで重いラグを、乾すときは洗濯用具がずっと支えることになります。物干し竿などがラグの重さで折れたりすることがあるため、破損や怪我に注意してください。

お風呂場でラグを洗ったときは、ラグをひっくり返すときや運び出すときの転倒などにも注意する必要があります。

注意点④ラグの乾燥ムラや洗濯用具の跡にも要注意

ラグは厚手なので、まんべんなく風や光にあてないと乾燥ムラができる可能性があります。

ラグの端は乾いているのに、中央部分は冷たい。ラグの半分は乾燥しているのに、もう半分はしっとりしている。ラグを乾していると実際にあることです。

ラグの乾燥ムラを防ぐ場合は、一定の時間が経過したら、ラグを裏返したりすることです。あとは、左右を逆にして光や風にあててみるといいでしょう。

まんべんなく風や光にあてることでラグの乾燥ムラができにくくなるのです。

最後に

ラグを乾すときの注意点について説明しました。

ラグを生乾きの状態で使ってしまうと、悪臭や汚れやすさ、カビの発生など良いことはありません。せっかくキレイに洗ったのですから、しっかりと乾かして使いましょう。

ラグの扱いでわからないことや、ラグ選びのお悩みなどがあれば、お気軽に当店へご相談くださいね。

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