畳(たたみ)にラグを敷いても大丈夫なの?ラグの専門店が注意点を解説

ラグ

畳(たたみ)にラグを敷いて大丈夫ですか?

あるお客様からこのような質問がありました。たたみの部屋にラグを敷いて使いたい。けれど、ラグを敷いても良いものかという質問です。

お客様はネットでも同じ質問を検索したそうです。ネットの質問系・相談系のサイトには同様の質問が寄せられていたとのこと。意外と「畳(たたみ)にラグを敷いても大丈夫かな」と悩んでいる方は多いようです。

たたみにラグを敷いてもいいのでしょうか。仮にたたみにラグを敷ける場合、注意したいポイントはあるのでしょうか。

この記事では、お客様からの「畳(たたみ)にラグを敷けるのか」という質問について、ラグとカーテンの専門店がお答えします。プラスアルファでたたみにラグを使うときの注意点についても説明します。

畳(たたみ)にラグを敷いてもいいですか?

たたみとラグは洋のもの、和のものという印象があるかもしれません。だからこそ「たたみのうえにラグを敷いて大丈夫だろうか」と疑問に思うことも、仕方のないことかもしれません。

絨毯・カーペットなどのうえにはラグを敷いて使うこともあるのですが、和室のたたみのうえなどにはどうなのでしょう。ラグを敷いてもいいものでしょうか。

結論からいうと、たたみのうえにラグを敷いても問題ありません。当店のスタッフの中にも和室のたたみのうえにラグを使っている者がいますし、お客様の中にも「アパートがたたみ部屋なので」「和室は冷えるので」などの理由から、たたみのうえにラグを敷いている人が実際にいらっしゃいます。

たたみとラグはアンバランスな印象かもしれませんが、たたみに使っても特に問題ないということです。また、たたみにラグを敷くことには、3つのメリットもあります。

畳(たたみ)にラグを敷くメリット

たたみにラグを敷くことには、以下の3つのメリットがあります。

・和室やたたみの冷たさを緩和する

・たたみを過ごしやすくする

・たたみの傷を防止する

和室やたたみは冬などの寒い季節になるとひんやりしますよね。座っていると足腰が冷えるという声をよき耳にいます。毛足の長いふんわりしたタイプのラグなどを敷けば、寒い季節の和室やラグの冷えを緩和できるというメリットがあります。

ふたつめのメリットとして、たたみを過ごしやすくするメリットがあります。

たたみ自体が過ごしやすいという人も中に入るはずです。しかし洋室に慣れている人にとってたたみ部屋はあまり馴染みのないもの。たたみの質感に違和感を覚えることも少なくありません。

ラグを敷けば床の足触りが絨毯・カーペットなどの同様になりますので、和室に慣れていない人でも違和感を抱きにくいはずです。お昼寝などのときに体が痛くなりにくいというメリットもありますね。

たたみのうえにラグを敷くと、たたみの傷防止という点でもメリットがあるのです。たたみにテーブルなどを直接置くと、たたみに擦り傷などができてしまうことがあります。たたみのうえにラグを敷くことで、たたみの傷を防止できるのです。

畳(たたみ)にラグを敷くときに知っておきたい注意点

たたみにラグを敷くときは注意したいポイントが4つあります。

たたみ自体にラグを使うことはまったく問題ありませんが、敷くときは注意点に気をつけなければ、ラグを敷いたことによりたたみも痛めてしまう結果になるのです。

たたみにラグを敷くときに知っておきたい注意点を順番に見ていきましょう。

注意点①畳(たたみ)にラグを敷くときは湿気に注意する

たたみにラグを敷くときは湿気に注意が必要です。なぜなら、ラグの下にカビが発生する可能性があるからです。たたみはカビに弱いため、ラグを敷いたことにより湿気がこもってしまうことがあります。湿気がこもった結果、ラグをめくるとラグの下にカビがはえてしまうことも!

たたみのうえにラグを敷くときは湿気に注意。たたみをカビで傷めないためにも、ラグはよく乾燥させ、衛生的に使うことがポイントになります。

注意点②畳(たたみ)に敷くラグは陰干しなどで湿気を飛ばす

たたみに敷くラグは湿気を飛ばすといわれても「具体的にどうすればいいのか」と思うのではないでしょうか。

おすすめの方法はラグをこまめにあげて、陰干しする方法です。汚れている場合やラグがウォッシャブルタイプ(洗えるタイプ)の場合は、陰干しするうちの何回かに1回は洗濯機で洗っておくことをおすすめします。そのうえで、しっかりと陰干しして水分を飛ばしましょう。

たたみに敷くラグが湿気でじっとりしていると、カビの発生率が上がってしまいます。たたみとラグを守るためにも、こまめに陰干しなどで水分を飛ばすことが重要です。特にべたべたした季節などは要注意です。

注意点③畳(たたみ)に敷くラグの汚れは放置しない

たたみに敷くラグをお菓子や飲み物などで汚れたまま放置していると、カビの温床になってしまいます。汚れたラグは放置せず、すぐにキレイにすることが重要です。特にお座敷で法要などをおこなったときや、お茶会をしたとき、生活空間がたたみ部屋の場合などは注意したいポイントになります。

ラグをこまめに洗いたい場合は、ウォッシャブルタイプのラグがおすすめです。ウォッシャブルタイプのラグは自宅の洗濯機でも洗えますので、こまめにお手入れできるのです。

注意点④新しい畳(たたみ)にラグを敷くときは要注意

真新しいたたみを和室に敷いたときは、たたみの傷などを防止するために、早々にラグを敷くことがあります。しかし、これは基本的にNGです。なぜなら、新しいたたみはまだ水分が飛んでいない状態だからです。

たたみは水分が飛ぶと、次第に色が変化します。青々とした真新しいたたみに即座にラグを敷いてしまうと、水分がこもってカビの原因になるため注意してください。

なお、近年は和紙のたたみなども登場しています。和紙のたたみについては、敷いてすぐに上にラグを使っても大丈夫です。

最後に

ラグはたたみに敷いても問題ありません。むしろたたみにラグを敷くことにはメリットがあるので、冷え防止やたたみの傷防止などの観点から、積極的にラグを使いたいものです。

ただし、ラグを敷くときに注意しなければ、カビなどのトラブルが発生してしまいます。たたみにラグを敷くときは湿気や水分、汚れなどに注意して使いましょう。

ラグやカーテンのことでわからないことや不安なことがあれば、お気軽に当店へご相談ください。

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