クッションカバーはソファなどのくつろぎの場所で使うからこそ、飲み物や皮脂などの汚れやすいアイテムです。しかし、汚れやすいといっても、やはり身の回りのアイテムはキレイに使いたいですよね。
クッションカバーが汚れたらどのように対処したらいいのでしょう。この記事では、クッションカバーをキレイに使うために知っておきたい「シミ抜きの方法」をご紹介します。
シミ抜きの前に知っておきたいこと
クッションカバーのシミ抜きをする前に知っておきたい基礎知識があります。
クッションカバーのシミ抜きの道具や手順をご紹介する前に、クッションカバーにつきやすい汚れやクッションカバーの素材といった基本的な知識をおさらいしておきましょう。
クッションカバーにはいろいろな素材が使われている
クッションカバーにはいろいろな素材が使われています。素材の種類によっては洗濯が難しかったり、シミ抜きをすると風合いが変わってしまったりすることがあるため、注意が必要です。また、素材によって扱い方にコツがありますので、合わせて注意してください。
クッションカバーに使われている素材には、次のようなものがあります。
合成素材
半合成素材
再生繊維
植物素材(麻や綿など)
動物素材(絹や羊毛など)
この中でクッションカバーによく使われているのが、綿になります。綿は人の肌着や洋服にもよく使われている肌馴染みの良い素材です。
また、ハンカチなどのアイテムにも綿はよく使われていますね。これは、綿が洗いやすい素材でもあるからです。普段使いできるアイテムに洗い難い素材が使われていたら、汚れっぱなしになってしまいますね。
絹や麻なども肌馴染みの良い素材ですが、洗濯やシミ抜きでダメージを受けやすいので注意してください。
洗濯やシミ抜きの前にクッションカバーの素材をチェックしておこう
クッションカバーの洗濯やシミ抜きをするときは、素材を確認しておくことが重要です。
また、洗濯表示を確認しておくことも重要になります。洗濯表示や素材を確認した上でシミ抜きや洗濯が心配であれば、シミ抜きや洗濯は控えた方が無難です。洗濯で洗うことなどが不安な場合は優しく手洗いする方法もあります。
クッションカバーの中にはオーダーメイド品や、高価なものもあります。
オーダーメイド品の場合は作ってもらった会社に洗濯やシミ抜きの確認を取ることをおすすめします。高価なクッションカバーの場合は、洗濯やシミ抜きでダメージを受けるとガッカリなので、シミ抜き専門のお店に任せた方が安心です。
シミ抜きの原因になる!クッションカバーにつきやすい汚れは?
クッションカバーには特につきやすい汚れがあります。クッションカバーのシミ抜きをする以前に、あまり汚れなければそれに越したことはありません。クッションカバーにつきやすい汚れについても知っておきましょう。
クッションカバーにつきやすく、シミ抜きなどの原因になる汚れには次のようなものがあります。
人間の顔や体の皮脂や汗の汚れ
コーヒーやジュースなどの水溶性の汚れ
マヨネーズやケチャップなどの油性の汚れ
クッションカバーにつきやすいのは、上記の3つの汚れです。
なぜクッションカバーにこられの汚れがつきやすいのかというと、それはクッションカバーを使う場所が「物をよく飲み食いする場所」や「人間が寛ぐ場所」が多いからです。
クッションをていねいに使っていたはずなのに、使っている場所の特性上、いつの間にかシミがついていることがあります。大切なクッションカバーの使う場所をよく考えたり、汚れやすい料理を食べるときはクッションをよせておいたりと、汚れ対策をしたいですね。
クッションカバーの汚れは混ざりやすいので要注意
クッションカバーの汚れは混ざりやすいため注意が必要です。これも、クッションカバーがよく使われる場所に関係しています。
たとえば、食事をする場所でクッションを使ったとします。食事をする場所では食べる以外に飲むわけですから、水溶性の汚れと油性の汚れが混ざってしまうことも珍しくありません。
たとえばジュースのシミの上にケチャップのシミがさらについてしまうなど、シミが二重三重についてしまうこともあるのです。
シミにシミが重なって落ちにくくなる前に、早めに洗濯やシミ抜きをしましょう。
クッションカバーのシミ抜きに必要な道具
クッションカバーの汚れ対策をしても、汚れるときは汚れてしまうもの。クッションカバーのぽつぽつとした汚れのシミができていた場合、どのようにシミ抜きしたらいいのでしょうか。
クッションカバーのシミ抜きは、道具を準備するところからスタートです。自宅にある道具でいいので、シミ抜き用の道具を準備してください。
クッションカバーのシミ抜きで準備するものはふたつです。
衣類用の酵素系漂白剤
綿棒や古い歯ブラシ
漂白剤を準備してくださいとお願いすると、よく台所用の漂白剤を用意する人がいます。クッションカバーのシミ抜きでは、台所用の漂白剤は使えませんので注意してください。衣類に使う酵素系の漂白剤を使ってください。
また、ここでシミ抜きをする前に、クッションカバーを再度確認しておきましょう。素材や洗濯表示を確認すると共に、クッションカバーの特性も確認することが重要です。
クッションカバーの中には色落ちしやすいタイプもあります。色落ちしやすいタイプはシミ抜きによって色がまだらになってしまう可能性があるため、シミ抜きは控えた方が無難です。
クッションカバーのシミ抜きの手順
クッションカバーのシミ抜き手順はシンプルです。
まず、シミの部分に準備した衣類用の漂白剤をつけます。衣類用漂白剤をつけた部分を中心にゆっくり揉んで、水やぬるま湯などで洗い落とします。薄いシミやついてすぐのシミの場合は、これだけで落ちることがあります。そして、これでシミが落ちればOKです。
この手順でシミがとれない場合は、シミの部分に衣類用の漂白剤をつけて、用意した綿棒や古い歯ブラシで優しくこすってください。こすっている間に、次第にシミがおちてくるはずです。
ただ、この手順でクッションカバーのシミが落ちなかった場合は、くれぐれも深追いしないことが重要です。
強固なシミを落とそうとした結果、クッションの風合いを損なったり、色が落ちてしまったりすることがあるのです。
上記の手順を試してみて、それで落ちなければ、別の機会に再び手順を試すか、シミ抜きを得意としたクリーニングの専門店にお願いするといいでしょう。
最後に
クッションカバーは使う場所柄、シミがついてしまいがちなアイテムです。飲み物や食べ物のシミがついてしまったら、早めに対処するのがコツになります。クッションカバーは生活に即したアイテムですから、長くきれいに使いたいですね!
クッションカバーやカーテンの使い方や疑問がありましたら、お気軽に当店へご相談ください。