カーテンにイタズラして困ります。
爪でカーテンを破いてしまう。
カーテンに登って、カーテンをボロボロにして買い替えが大変で。
猫のいるお宅から当店によく寄せられる相談です。
せっかくカーテンを買っても猫ちゃんが破いてしまうと、大変ですよね。
安いカーテンを買ってすぐに交換すればいいと思うかもしれませんが、チリも積もれば山となる。安いカーテンをこまめに買い換えることも、お財布にはかなり痛いもの。猫のカーテンへのイタズラを防ぐ方法はないのでしょうか。また、猫がカーテンにイタズラする理由とは何なのでしょう。
カーテンへの猫のイタズラ対策と理由をカーテン専門店スタッフが解説します。
猫がカーテンにイタズラする主な理由
そもそも、なぜ猫はカーテンにイタズラするのでしょう。猫がしやすいイタズラやイタズラの種類を知っていれば、よりイタズラや原因にあった対策ができますよね。まずは、猫がカーテンによくするイタズラと、イタズラの原因を見てみましょう。
猫がカーテンによくするイタズラ
猫がよくカーテンにするイタズラには次のようなものがあります。
・爪とぎ
・カーテンにじゃれる
・カーテンに登る
猫のいるお宅からよく相談があるのはこの3つのイタズラです。
カーテンにじゃれたり爪とぎしたりすると、カーテンが破けてしまいます。中には爪がカーテンに引っかかってしまい、猫が大暴れしたというお宅もありました。猫のいるお宅にとって、爪とぎやカーテンにじゃれるなどのイタズラは深刻な問題のようです。
もうひとつのよくあるイタズラに、カーテンに登るというイタズラがあります。カーテンに登ってカーテンをボロボロにしてしまったり、カーテンレールごと落としてしまったりするようです。
猫はなぜカーテンにイタズラするのか?
当店に寄せられるペットとカーテンのご相談の中でも、猫のイタズラは相談件数の多いものになります。猫はなぜカーテンにイタズラすることが多いのでしょう。
猫がカーテンにイタズラする理由は、次の4つがあります。
1 猫の習性がイタズラにつながる
動くものにじゃれる。ヒラヒラするものを追いかけてしまう。もともとの猫の習性がイタズラの原因になることがあります。
カーテンは窓と部屋の境界にあるため、どうしても風が吹くと揺れますし、カーテンによっては影が映り込みます。猫の習性によってカーテンの揺れや影に反応してしまい、カーテンにじゃれてしまうことがあります。
2 結果的にイタズラになってしまった
猫がイタズラしようと考えてイタズラしておらず、結果的にイタズラになってしまうケースがあります。
たとえば、普段ほとんど閉めっぱなしのカーテンがあったとします。猫が外を見るためには、カーテンを開けなければいけません。カーテンを開けようとして爪が引っかかってしまい、結果的にイタズラとして家族がとらえているケースがあります。
3 カーテンを何かの代わりにしている
猫がカーテンを何かの代わりにしているケースがあります。よくあるのは、爪とぎアイテムの代わりにしているケースです。
たとえば、爪とぎアイテムがすり減ってしまい爪が研ぎにくくなってしまったなどの理由から、手近にあるカーテンで爪とぎアイテムの代用をしていることがあります。また、壁で爪とぎをする際に、ヒラヒラしているカーテンが巻き込まれてしまっていることもよくあるのです。
このように、カーテンを別の物の代用にしていることがあります。
4 カーテンをオモチャにしている
よくある猫のイタズラ原因です。純粋にカーテンを遊び道具に一緒として見ているパターンです。
カーテンのヒラヒラや影は、猫にとって非常に魅力的です。猫の習性としてヒラヒラや影に反応してしまうパターンはすでにお話ししましたが、こちらは習性で反応しているというより、わかってオモチャにしているパターンになります。
カーテンは猫にとってオモチャとして魅力的な要素がそろっているのです。
猫のカーテンへのイタズラ対策
猫がカーテンにイタズラして困っている場合、どのように対策したらいいのでしょう。
安いカーテンを購入してイタズラで破かれる度に交換するという方法もあるのですが、これでは根本的な解決になりません。他の解決策として、4つの方法をご紹介します。
対策①つるつるした素材のカーテンを使う
つるつるした素材のカーテンは猫の爪が引っかかりにくく、登ろうとしても登りにくいという特徴があります。
つるつるした素材のカーテンは遮光カーテンなどの加工がほどこされているタイプのカーテンに多く、猫がイタズラしにくく、じゃれても爪が引っかかりにくいことから破れにくいという特徴があるのです。
素材や質感、触った感じから「猫の爪が引っかかるか」「登りやすいか」「破れやすいか」などを考えてカーテンを選ぶ対策法があります。
対策②猫が苦手な臭いのスプレーを使う
ホームセンターなどで販売されている、猫が苦手とした臭いを吹きつけるスプレーなどをカーテンに使う方法があります。苦手な臭いを吹きつけておくことで、カーテンに猫が近寄りにくくなります。結果、猫によるカーテンへのイタズラの対策になるのです。
ただ、飼い主としては、あまり猫が嫌がることはしたくありませんよね。スプレーなどの中には飼い主が臭いを感じるタイプのアイテムもあるため、臭いが苦手な飼い主の方が参ってしまうこともあります。また、猫が室内を嫌がってしまうこともあるため、逃亡など別の問題に発展することも。
対策のひとつとしては検討できますが、よく考えて使いたい方法になります。
対策③ロールスクリーンやシェードカーテンを使う
カーテンの中でもシェードタイプのカーテンを使うことも猫のイタズラ対策になります。
シェードカーテンは上に巻き上げるタイプのカーテンです。ロールスクリーンやブラインドを想像するとわかりやすいのではないでしょうか。シェードカーテンは好きな高さに設定して使えるため、日差しを防ぎつつ、猫がイタズラできない高さにして使うことができます。
同様の使い方は、ロールスクリーンでも可能です。横に開くタイプのカーテンではなく、上に巻き上げるタイプのカーテンなどを使うことも対策のひとつです。
対策④カーテンレールに物を置くなどの方法
猫の中にはカーテンレールに登ってしまう子もいます。そして、カーテンレールやカーテンが落下し、猫や家族が怪我をしてしまうケースもあるようです。カーテンレールの状態によっては耐久の問題もあるため、飼い主としては心配ですよね。
カーテンレールに猫が登る場合は、カーテンレールの上に装飾をして猫対策をする方法があります。たとえば登りにくくする三角形のような装飾をするなどが対策として挙げられる。あとは、カーテンレールを歩かれないように、キャットウォークを作る方法も考えられますね。
この他に、ガムテープを使った方法もあります。
カーテンレールに丸めたガムテープを置くことで、猫が嫌がってカーテンレールに登らなくなることがあります。カーテンレールの上の丸めたガムテープに足がくっ付いてしまうためです。ただ、この方法で登らなくなることもありますが、慌てた猫が落下して怪我の原因になることもあるため、注意してください。
最後に
カーテンは猫にとって魅力的な要素がそろっています。猫の習性や好奇心からカーテンにイタズラすることもあり、カーテンを利用している飼い主のお悩みにつながることが少なくありません。いくつか対策法がありますので、猫や自宅にあわせた対策をしたいですね。
猫のいるお宅のカーテン選びで迷ったら、お気軽に当店へご相談ください。