カーテンの色柄の流行は景気で変わる?カーテンと景気の関係とは

カーテン

景気と化粧は関係があるといわれています。

バブルにより日本中の景気がよかったときは、真っ赤な口紅が流行したという話は有名ですよね。化粧の流行は景気と連動しているのだとか。景気が下がり気味になると、ベージュやブラウン系の口紅が流行するのだそうです。

カーテンの色柄も、景気によって流行が変わるといわれています。今回の記事はカーテンにまつわる読み物として「景気とカーテンの色柄の流行」についてご紹介します。

カーテンの色柄の変遷とは

カーテンの色柄は時代と共に変わってきました。カーテンと景気の関係についてお話しする前に、カーテンの色柄が日本の中でどのように移り変わってきたかお話ししましょう。カーテンにまつわる豆知識です。

太平洋戦争終了直後のカーテン

カーテンを一般家庭でよく使うようになったのは、太平洋戦争が終わった後の時代です。戦後すぐの頃ですね。戦後は都会に仕事を求めて多くの人が集まり、それぞれ家庭を持ちました。集合住宅や一軒家など、各家庭の窓を飾るようになったのがカーテンです。

この頃のカーテンはまだ現在ほど色柄が発達しておらず、色柄はシンプルなものがメインでした。カーテンのお店についても、今のような量販店などはほぼなかった時代ですね。

東京オリンピックのころのカーテン

東京オリンピック(昭和30年代)ころになると、量販店が登場します。カーテンの展示会なども行われるようになりました。ポリエステルを素材にしたレースカーテンの販売・生産が始まったのも、このころです。

カーテンの色柄としては、北欧調や透かし織りなどが流行しました。透かし織りとは、ドレープカーテンとレースカーテンの中間のようなカーテンです。

北欧柄のカーテンは近年の流行のように思われますが、このころにはすでに人気の柄のひとつでした。北欧調は日本のカーテン市場でそれなりに歴史がある色柄ということですね。

高度経済成長期や住宅ブームになると、カーテンの需要はますます増えることに。需要が増えると共にカーテンの色柄も増え、北欧調の柄以外にドイツやオランダ風のモダンなデザインや、ストライプ柄、チェック柄なども好まれるようになりました。

また、このころになると、遮光カーテンなどの機能性を付加したカーテンも登場しました。

1970年~1980年ころのカーテン

1970年代に入ると、オーダーメイドカーテンが一般家庭にも普及し始めます。また、防炎カーテンが一般家庭に普及したのもこのころです。

現在、よく一般家庭で行われているドレープカーテンとレースカーテンを重ねる使い方が普及したのも、このころだったのではないかと言われています。

色柄は、相変わらずドイツやオランダ調のカーテンが人気でした。この他に、花柄やメルヘン調の色柄なども人気を集めました。

ドレープカーテンとレースカーテンを合わせて使う方法が普及したため、ドレープカーテンとレースカーテンをシンプルな色柄で合わせたセットなども流行しています。

1980年~1990年ころのカーテン

1980年代に入ると、一般家庭の間でも出窓が普及し始めます。出窓が普及すると、出窓に合ったカーテンが必要になりました。また、装飾カーテンレールが登場し始めたのもこのころだと言われています。

1980年代初頭ころに流行したカーテンの色柄は、抽象的な柄や幾何学柄など。比較的ナチュラルな色柄が流行していました。しかし、1980年代半ばになると、カーテンの色柄の流行ががらりと変わります。バブル時代に突入したからです。

バブル時代は、カーテンの色柄もやや派手な色柄が好まれるようになり、特殊加工やオーダーメイドの高級カーテンなども流行しました。バブル時代は景気が良く、羽振りの良い時代です。カーテンの色柄の流行にも、バブル時代の特色が現れていたわけですね。

景気の良いときは真っ赤、つまり派手な色の口紅が流行する。それと同じことが、カーテンにも言えたのではないでしょうか。

1990年~2000年ころのカーテン

1990年代に入ってバブルが弾けると、カーテンの流行にも変化が見られました。

オーダーメイドの高級カーテンや、値の張る特殊加工、布からこだわって作るカーテンの販売が落ち込み、代わりに安価なセットカーテンや模様を転写したカーテン、中国や韓国から輸入した安価なカーテンがよく買われるようになったのです。

バブルが弾けて景気や収入が急に落ち込み、多くの人がこだわりより安さを求めた結果ではないでしょうか。

安さと品質を両立できるカーテンや、安くても機能性あふれるカーテンなど、カーテン業界は世情に合わせてカーテンの開発や販売を行いました。

現在のカーテン

現在はいろいろなタイプのカーテンが販売されています。

一般的にオーダーメイドカーテンは高価ですが、既成の色柄のカーテンの縦横の長さだけ指定する半オーダーメイドカーテンなども登場しており、窓のサイズや生活スタイルに合わせて購入が可能です。

カーテンには既製品にも安価なものから高価なものまであり、非常にバリエーションに富んでいます。機能についても、防音や防炎、遮光や遮熱など、さまざまなタイプが登場しています。機能を2つ以上持っているカーテンもあるのです。

日本が戦後からバブル時代、バブルが弾けた不況など、さまざまな時代を経たからこそ、これだけバリエーション豊かなカーテンが登場したのではないでしょうか。

当店が扱っているカーテンだけでも、かなりの色柄・機能のカーテンがあります。

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カーテンの色柄の流行は景気と関係あり?

カーテンの色柄の流行は、バブル時代とバブルが弾けた後ではかなり違うことがわかります。

バブル時代は派手な色合いのカーテンや、高価なオーダーメイドカーテンなどが人気でしたが、景気が低迷すると、比較的安く購入できるプリントカーテンなどに人気が集まっています。布や柄にこだわるというより、お財布と相談して手頃なカーテンの購入にシフトする傾向があります。

カーテンも時代とともに流行する色柄が変わる。面白い豆知識ではないでしょうか。

最後に

化粧の流行は世相により変わるといいます。カーテンも似ており、景気が良くなるとオーダーメイドでこだわり抜いたカーテンや、派手な色合いのカーテンなどがよく売れると言われているのです。化粧と同じく、景気が良いと鮮やかさや華やかさを求めるのでしょうか。

今回の記事ではカーテンの豆知識として色柄の流行と景気の関係についてお話ししました。売りに出されているカーテンを見て世相を考えてみる。それも面白いかもしれませんね。