遮光カーテンとは|等級による遮光率の違いや選び方
日常生活の中で「窓の光が眩しい」「朝日のせいで目覚ましより早く目覚めてしまう」といったお悩みはありませんか。「西日で困っている」「趣味の映画を見る際は室内を暗くしたい」といったニーズはないでしょうか。
・眩しい
・暗くしたい
・光が入り過ぎる
遮光カーテンはこのようなお悩みの解決に適したカーテンです。
この記事では遮光カーテンとはどのようなカーテンなのか説明します。併せて遮光カーテンの等級や選び方のポイント、よくある質問についてもまとめましたので、ぜひ遮光カーテンについて知っていただければと思います。
遮光カーテンとは?
遮光カーテンとは、外の光を遮るカーテンのことです。
普通のカーテンでも外の光をある程度までカットできますが、遮光カーテンは「光を遮ること」を目的に製造されているため、通常のカーテンとは光のカット率が段違いです。遮光カーテンは、カーテンの中でも、特に遮光に優れているカーテンの総称として使われます。
遮光カーテンには、遮光率による級があります。遮光カーテンを選ぶ時は、級に注意して選ぶことが重要。せっかく買ったのに「思うように光を遮ってくれなかった」ではガッカリですね。
遮光カーテンの級と選び方について、ポイントごとに解説します。
遮光カーテンが遮る「光」とはどんな光なのか
障子やカーテンなどで室内と外を遮っても、布地や紙を通して光が入ってきますね。遮光カーテンの場合は、光が透過しないように工夫がなされているため、遮光性なしのカーテンで室内と外を遮るより、しっかりと光をカットすることができるのです。
外光が強いと、室内の家具や調度が日焼けしてしまいます。紫外線はシミやソバカスの原因になるほか、皮膚がんや免疫低下の原因になることも。近年は紫外線が白内障や視力低下の原因になるなど、目への悪影響があることもわかっています。
遮光カーテンなら、外の街灯の光から紫外線までしっかりと遮ることができるのです。
遮光カーテンの遮光等級とは?級による遮光率の違い
遮光カーテンには級が定められています。級が変わると、遮光率も変わってくるのが特徴です。遮光カーテンを購入する時は、遮光等級による遮光率を知っておくことが失敗しないためのポイントです。
・遮光性なし
・遮光等級3級
・遮光等級2級
・遮光等級1級
遮光等級が上がれば、それだけ光を遮る率は高くなります。
遮光性なし
遮光性なしのカーテンは、遮光に重点の置かれていないカーテンになります。遮光に重点が置かれていなくても、カーテンによって僅かですが光を遮ることは可能です。そのため、遮光率は99.40%未満となっています。
遮光率だけ見ると「遮光性なしでもかなり高いのではないか」と感じるかもしれません。数値だけ見ると遮光率が高く感じられますが、実際に使ってみると、室内が明るすぎると感じるはずです。光の熱さや眩さがしっかり感じられてしまう、ほとんど光のカットを感じられない程度の遮光率になります。
遮光性なしのカーテンの利用では、人の顔がはっきり見え、室内作業もできるくらいの明るさです。
遮光等級3級の遮光カーテン
遮光等級3級のカーテンは、遮光性ありのカーテンの中で最も遮光率の低いカーテンになります。遮光率は99.40%以上99.80%未満。数値だけ見ると、かなり光を遮っているように感じられますね。
遮光においては、0.01%の違いが肉眼ではっきりわかることが多くなっています。遮光等級3級のカーテンと遮光性なしのカーテンでは、遮光等級3級のカーテンの方が、室内がより暗く感じられるはずです。
明るさとしては、人の顔がはっきり見えるくらい。室内作業をする場合は、やや手元が暗いと感じられるくらいの明るさになります。
遮光等級2級の遮光カーテン
遮光等級2級のカーテンは、遮光等級3級のカーテンより光を遮る率が高くなります。
遮光等級2級の遮光カーテンの遮光率は、99.80%以上99.99%未満です。人の顔や表情がはっきりわかるくらいの明るさになります。ただし、手もとはかなり暗いため、細かな作業は難しいことでしょう。夕暮れ時の「そろそろ明りをつけようかな」という薄暗さを想像するとわかりやすいはずです。
遮光等級1級の遮光カーテン
遮光等級1級のカーテンの遮光率は99.99%以上。人の顔や表情がよく見えないレベルになります。暗闇の中にぼんやりと人がいることや、家具があることがわかるレベルです。遮光カーテンの素材や隙間から入り込む光の量によっては、室内がかなり明るく感じられることもあります。
人の目は敏感です。0.01%という遮光率の違いがはっきりわかります。遮光等級1級でも、「かなり明るい」「もっとしっかり遮光したい」と感じる人は少なくありません。
カーテンの柄や素材によっては、遮光等級2級や3級くらいの明るさに感じてしまうこともあります。
遮光カーテンはコーティングありを選ぶ!選び方のポイント
遮光カーテンでしっかりと光を遮りたい。こんな時は、どのように遮光カーテンを選べばいいのでしょうか。
遮光等級1級のカーテンでも、隙間からの射し込む光の量や素材、柄によってかなり明るく感じてしまいます。遮光等級1級でも遮光率100%は不可能。もっとしっかり遮光したい場合、選ぶべきカーテンはないのでしょうか。また、柄や素材はどのように選んだらいいのでしょうか。
しっかり遮光したい場合、遮光カーテンを選ぶ時に3つのポイントに気をつけることが重要です。
・遮光カーテンはコーティングありの遮光率100%を選ぼう
・コーティング遮光カーテンのメリットを知って選ぼう
・色や柄は遮光カーテンを選ぶ時の重要ポイントになる
遮光カーテンはコーティングありの遮光率100%を選ぼう
遮光カーテンの中には、コーティングを施した「超遮光」というタイプの遮光カーテンがあります。コーティングを行った遮光カーテンの中には遮光率100%のカーテンもあるため、しっかり光をガードしたいという人はコーティング遮光カーテンで、かつ、遮光率100%のカーテンを選ぶといいでしょう。
コーティングされた遮光率100%遮光カーテンは、遮光等級としては1級に該当します。これは、1級より上の遮光等級が存在しないからです。遮光等級1級のカーテンの中から、「超遮光」「コーティング」「遮光率100%」のキーワードでチェックして、しっかり光をガードしてくれるカーテンを購入することがポイントです。
わからない場合は、購入前にカーテンの専門店へ相談することもポイントになります。数ある遮光カーテンの中からさらにニーズにあったカーテンが選べます。専門店にしっかり相談することで、カーテンの購入で失敗する率がぐんと低くなるのです。
コーティング遮光カーテンのメリットを知って選ぼう
遮光率100%のコーティング遮光カーテンには、3つの大きなメリットがあります。
・紫外線などの外光をしっかりカット
・防音や遮音の効果もある
・断熱や保温にも優れる
紫外線などの外光をしっかりカット
コーティングが行われている遮光率100%の遮光カーテンは、遮光カーテン最大の目的である「光のカット」に優れているところがメリットです。
コーティングしていない遮光等級の低い遮光カーテンは、室内にいても外光の眩さや熱を感じます。対して、コーティング済の遮光率100%の遮光カーテンは、しっかり光を防いでくれるのが特徴です。外光の眩さや熱を感じ難くなります。
光によって肌がすぐに赤くなってしまう人や、肌や家具の日焼けが心配な人、しっかり外光をガードしたい人におすすめです。
防音や遮音の効果もある
コーティング済の遮光率100%の遮光カーテンは、防音や遮音にも優れています。
自宅でよく音楽を聴く。楽器を弾く。音漏れには気をつけているが、もっと気を配りたい。こんな時に、遮光カーテンが防音壁として役立ってくれます。遮光率の高いカーテンにはしっかりとした厚みがあるため、遮光しつつ防音というプラスアルファのメリットがあります。
また、コーティング済の遮光率100%の遮光カーテンには遮音効果も期待できます。道路添いに家があり、車や人の音が気になる。このようなケースでは、コーティング済の遮光率100%の遮光カーテンがある程度外の音を防いでくれます。
光を遮りつつ、静かに暮らしたい。このようなニーズに最適です。
断熱や保温にも優れる
コーティング済の遮光率100%の遮光カーテンは断熱や保温にも優れるというメリットがあります。冬は外からの寒い外気をカット。暖房の熱が逃げることを防いでくれます。夏は冷房の冷たさが外に漏れることを防ぎ、夏の日差しによる熱からもガードします。
冷房の冷気や暖房の温かさを内に留めてくれるところもコーティング済の遮光率100%の遮光カーテンのメリット。冷暖房の電気代の削減効果も期待できます。
色や柄は遮光カーテンを選ぶ時の重要ポイントになる
遮光カーテンを選ぶ時は、色や柄で印象が変わります。
暗色を選ぶと、光を遮る効果も相まって、室内がより暗く感じられます。対して明るい色を選ぶと、室内がやや明るく感じられます。柄も同じで、花柄などの華やかな柄や明るい色の柄は、遮光されているのに室内を明るい印象にします。
色や柄は基本的に好みが重要。室内に使う物ですから、家具とのマッチングも重要になります。「暗い方がいい」「落ち着いた印象がいい」などのニーズがある場合は、色柄は慎重に選ぶことが大切になります。
カーテンの専門店に相談し、コーティング済の遮光率100%の遮光カーテンの中から色柄が最適なものを選びましょう。
遮光カーテンの遮光性を高めるテクニック
遮光カーテンを使うときは3つのテクニックでさらに遮光性を高めることが可能です。
・遮光カーテンは大きめを選ぶ
・遮光カーテンの色柄は暗めのものを選ぶ
・レースカーテンを組み合わせて使う
遮光カーテンは大き目のサイズを選ぶことが第一のコツです。小さめのサイズだと室内に光が入ってくるため、遮光カーテンをしても室内に光がやや漏れてしまいます。サイズで迷ったときはやや大き目のサイズがおすすめです。
遮光カーテンは好みの色柄であることも重要ですが、遮光性を高めたい場合は暗色系をおすすめします。淡い色合いや明るい色合いの場合は室内が明るく感じられてしまいます。遮光率を高めたいなら暗色系を選ぶと良いでしょう。
遮光カーテンを使うときはレースカーテンを組み合わせることで遮光率を高めると共に、遮光を調節しやすくなります。光を取り入れたいときはレースカーテンにしておけば良く、よりしっかり遮光したいときは遮光カーテンも閉めれば良いので、光の調節がしやすくなるのです。
遮光カーテンへのよくある質問
遮光カーテンをより有効活用していただくために、遮光カーテンに関するよくある質問についてもまとめました。
遮光カーテンは洗濯できるの?
当店が扱っている遮光カーテンは基本的にウォッシャブルタイプ(自宅で洗濯できるタイプ)になっています。
洗濯については洗濯表示を確認していただくか、分からないことがあればメーカーや当店へお問い合わせください。
遮光カーテンと遮像カーテンの違いは?
遮光カーテンとよく勘違いされるカーテンに遮像カーテンがあります。
遮像カーテンは言葉通り「像を遮るカーテン」です。遮光カーテンは光を遮るカーテンですが、遮像カーテンは加工や生地によって部屋の中を見えにくくするカーテンになります。
まとめ
遮光カーテンとは、光を遮る効果に重点が置かれているカーテンです。普通のカーテンでも、ある程度光を遮ることができます。しかし、遮光カーテンの場合は「光を遮る」ことに特化しているため、遮光性のないカーテンとは比較にならないほどしっかりと光をガードしてくれます。
遮光カーテンには、遮光率による等級があります。さらに、遮光率100%を誇るコーティング済の遮光カーテンなどもあります。
遮光カーテンには遮光以外にもメリットが3つ。カーテンの専門店に相談して、ニーズにあった遮光カーテンを選びましょう。遮光カーテンによる生活の質の向上を実感していただけるはずです。