カーテンレールには2タイプある?天井付けと正面付けとは

カーテン

カーテンレールは同じように見えるかもしれませんが、実は2タイプあることはご存じでしょうか。カーテンレールには「天井付け」と「正面付け」という2つのカーテンレールタイプがあるのです。

カーテンレールのタイプによってフックなどの小物も違ってくるため、カーテンレール自体の使い方やカーテンの付け方、選び方などにも違いが出てきます。

今回はカーテンの基礎知識の中からカーテンレールのタイプについてご紹介します。カーテンレールのタイプの違いを知って、カーテンを快適に使いこなしましょう!

カーテンレールの2つのタイプ|天井付け・正面付け

カーテンレールには天井付けと正面付けという2つのタイプがあり、部屋のタイプや調度などに合わせて使い分けられています。

地域や設計にもよるかもしれませんが、よく見るカーテンレールタイプは正面付けでしょうか。

まずは、2つのタイプの特徴と違いを説明します。カーテンレールを見たときに「これは天井付けだ」「これは正面付けのようだ」と判断できるようになればグッドです!

天井付けのカーテンレールとは?

天井付けのカーテンレールとは、部屋の天井にカーテンレールがついているタイプのカーテンレールです。

たとえば、窓枠の部分や窓枠の内側、ボックスのようになっているなど、天井付近に直接カーテンレールがついているのがこの天井付けのカーテンレールになります。

天井付けのカーテンレールの最大の特徴は、カーテンフックによっては天井や窓枠、ボックスなどに引っかかってしまう点です。フックのかたちによっては、フックの上部が天井などに引っかかることにより、カーテンを付けてもカーテンが閉め難くなってしまいます。

天井付けのカーテンレールの場合によく使われるのはAフックです。Aフックはレールが見えるタイプのカーテンフックになります。ボックスのようになっているカーテンレールなどにもAフックが使えます。

正面付けのカーテンレールとは?

正面付けのカーテンレールは、銀色のレール二本のタイプや装飾されたレールなどのお馴染みのタイプです。自宅の私室やアパートの一室などでよく目にするタイプではないでしょうか。

天井などの直接付けるタイプではなく天井の下にさらにレールが存在しているタイプですから、「カーテンレールの掃除が大変で」というお悩みを抱えているお宅は、家のどの部屋かにこの正面付けタイプのカーテンレールがあるのではないかと思います。

正面付けタイプのカーテンレールは、AフックとBフックのどちらも使えます。Bフックはカーテンレールが隠れるようなかたちになるフックなので、カーテンレールを隠したいときはBフックを用います。あまり気にしないという場合はAフックを使ってもOKです。

たとえばカーテンレールの中でも装飾レール(レール自体の装飾が美しく、レールを見せることを想定して作られているタイプ)はカーテンレールの装飾を見せてこそ。なので、Aフックをよく使います。

銀色のレール2本タイプのカーテンレールは、レールを隠したい等の場合はカーテンを設置したときにレールを隠せるBタイプが使われることがあるのです。

正面付けタイプのカーテンレールでよく行われているのは、AとBの2つのカーテンフックを使ったカーテン設置方法です。

レースカーテンとドレープカーテンの2枚を重ねて使うとき、AとBの2種類のフックを一緒に使うことがあります。

たとえば外側(窓側)にレースカーテンを付け、部屋側にドレープカーテンを付けるとします。このときに外側のレースカーテンにAフックを使い、部屋側のドレープカーテンにBフックを使うという方法があります。

Aフックはカーテンレールを出すタイプのフックですが、Bタイプは隠すタイプです。重ねてカーテンを使うときにAとBを上手く組み合わせれば、カーテン上部とレールの間にできる隙間も隠しつつ、カーテンレールも見え難くできるのです。

ドレープカーテンが遮光タイプの場合は、この方法でカーテンレールとの隙間をある程度塞げますので、外からの光漏れを防ぐことができます。よく使われる組み合わせです。

2タイプのレールにカーテンを付けるときの注意点

カーテンを有効活用するためには、カーテンレールの存在が不可欠です。2つのタイプのカーテンレールを扱う上での注意点を知って、カーテンをより良く使ってください。

注意点は2つあります。

カーテンレールは最初にチェックしよう

アパートなどに入居した場合、カーテンやカーテンフックを買う前にチェックしたいのがカーテンレールです。

カーテンレールは銀色の2本のレールという印象が強いかもしれませんが、前述したように天井などに付いているタイプもあるため注意が必要です。

カーテンレールによっても使いやすいフックが違ってくるため、とりあえずカーテンや窓周りの小物をそろえる前にカーテンレールをチェックする癖をつけたいもの。

カーテンレールのタイプを事前にチェックするようにするだけで、窓周りの小物を買ってから「失敗した」と後悔する可能性が少なくなるのです。

カーテンレールを設置するときは場所に注意する

カーテンレールを設置するときは天井の位置に注意が必要です。

たとえば間仕切りカーテンのためのカーテンレールを設置するときなどは、どの位置に付けてもいいと思うかもしれません。実は、カーテンレールの設置位置を失敗してしまうと、カーテンレールの不安定さに繋がるのです。突然カーテンレールが歪んでしまったり、落ちてしまったりと、「どうして?」と思うようなことに繋がります。

カーテンレールを取り付ける場合、天井の中でも強い部分に取り付けることが重要です。具体的には、天井の「下地」の部分。

下地とは、天井裏に柱などがある部分になります。ほうきなどで天井を叩いていくと、下地のない部分は「トントン」という甲高い音が聞こえますが、下地がある部分は「ドンドン」というような、低くて重い音になります。

叩いたときの感覚も、下地とそれ以外では異なっているはずです。下地の部分の方が固く感じられることでしょう。下地の部分は天井が強いため、カーテンレールを安定して取り付けできるのです。

下地がどこかわからない場合は、ホームセンターなどで「下地を探すサービス」をしていることがあります。カーテン専門店でも取り付け場所のアドバイスをしていますので、利用してみてくださいね。

最後に

カーテンレールには2つの種類があります。「天井付け」と「正面付け」です。カーテンレールの種類によってカーテンフックの種類にも差が出ることがあるため、使うときはよく確認するように注意してください。

カーテンにまつわるお悩みや疑問は、お気軽にご相談ください。